犬山城 参百分一雛形 作事伝書

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■望楼

●壁の加工

壁を組み立てる前に、プロポーション調整のため、プラスチックパーツ27、28の上端をアバウト1mmほど削って下さい。エッチングパーツ1より背が低くなればOKです。 photo_k_ce003_00.jpg

板戸を開く場合、プラスチックパーツ28に穴を開けて下さい。エッチングを取り付けたとき柱から0.5mm内側になるように開けます。
この0.5mm削り残した部分は実物では漆喰ではなく木材ですので、塗装の際には注意して下さい。詳しくは色彩と細部をご覧下さい。

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●壁の組み立て

プラスチックパーツ27、28を組み立て、四隅のはみ出た部分を削り取って下さい。
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●エッチングパーツの加工と塗装

エッチングパーツ1、2の短辺裏側を斜めに削っておくと、角がきれいに合います。削る際はエッチングを曲げないようプラ板などで保持し、目の細かいヤスリなどを用いて慎重に作業してください。接着する前に望楼壁と仮組みして、隙間が空くようなら壁を削って合わせて下さい。
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※壁のプラスチックパーツとエッチングパーツを塗装してから接着すれば塗り分けの手間が省けます。板戸(エッチングパーツ3)も塗装しておくとよいでしょう。

●エッチングパーツの取り付け

エッチングパーツ1、2の裏にゴム系接着剤を塗り、プラパーツの壁に圧着して下さい。屋根や床で隠れる部分を瞬着で補強して下さい。
板戸(エッチングパーツ3)は裏表と上下に注意、モールドがある方が閉じたときの表側になります。モールドが詰まっている方が下です。
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●高欄の取り付け

廻り縁(プラスチックパーツ26)にある取付穴は使わないので埋めて下さい。1mm丸棒がピッタリです。
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高欄のエッチングパーツ7、8を組み立てて下さい。両端の切欠きを合わせます。弾力がないので無理に押し込まず、図のような手順で組むときれいに出来ます。
※エッチングパーツ7、8はモールドが細かい方が表側になるように組み立てて下さい。
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センター合わせで廻り縁(プラスチックパーツ26)に取り付けて下さい。廻り縁にある4か所の切欠き(写真赤丸内)は屋根が入る部分ですので、この中に高欄が出ないように取り付けます。
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※以上はキットのプラスチックパーツを加工する方法を紹介しました。お手軽ですが、一方でエッチングとのスリ合わせがタイトになり、壁が厚いので穴開け加工が面倒という欠点があります。
 この他にもエッチングを箱に組んだ裏側からプラ板を貼る方法などが考えられます。各自工夫のうえ使いこなして下さい。
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