熊本城 五百五拾分一雛形 作事伝書

  作事心得   小天守   大天守   突上戸   更にディテールアップ   塗装指図   開発秘話

■開発秘話


 あ、ありのまま、今起こったことを話すぜ
 『俺は松本城の石垣を設計していたと思ったら、いつのまにか熊本城のエッチングが出来ていた』
 頭がどうにかなりそうだった・・・


本当なんです信じて下さい。
松本城が意外と難しいので習作として熊本城に取りかかったら、開発が石垣よりエッチング優先になってゆき、遂にそっちが先に完成してしまった、というのが真相のようですが。
ぶっちゃけ「松本城を作る」のコンテンツは、もともとは別売石垣の発売を前提とした組立ガイドだったのです。
それを、他にたいしたネタもないし、構うものか景気づけだと載せてしまったのでした。
おかげであの章だけが無意味に孤立してしまった。

細かいパーツが多いですが、最初はこんな度し難い代物を設計するつもりではなく、フジミの天守にペタリと貼ればすぐカッコよくなる、そういうのが欲しいと考えていました。
それが、「雨戸なんか見えても詰まらんな」などと魔がさして、こんなことに。
さらに、「メンテナンスハッチは男のロマン」とささやく毒電波を受信するに至り※1、当初の目論見は完全に破綻しました(突上戸参照)。
やはりマニアなんぞに設計させちゃいかんです。


※1: 関連して「この熊本城、君には作れまい」というキャッチコピーも考えたが、怒られそうなのでやめた。


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