熊本城 五百五拾分一雛形 作事伝書

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■更にディテールアップするには

●鳥衾(とりぶすま)の取り付け

余力のある方は、ついでに鳥衾を追加しては如何でしょうか。稜線の視線誘導が変わるので効果の高いポイントです。
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細めの伸ばしランナーを半田ごてなど熱いものに近づけると先端が平たくなります。これを切り取り、鬼瓦に取り付けます。
このように治具を作ると一定の長さに切れます。
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本気で作ると60個ほど必要となりますが、最上層など目立つ部分だけでもよいでしょう。
このような細かいパーツを扱うときは、ピンセットの先にマスキングテープの粘着面を表にして貼り付けたものを用いると便利です(鉄道模型のうけうり)。
なお作例では隅木も作り直していますが、自己満足なので気にしないで下さい。
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●屋根の処理

屋根瓦の断面が厚くなるのは城プラモの宿命です。薄々攻撃をかけるか、上半分を瓦の色、下半分を漆喰の色で塗装すれば感じが出ます。なお熊本城は滴水瓦なので黒い部分が多少厚く見えます。
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