熊本城 五百五拾分一雛形 作事伝書

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■大天守

@プラスチックパーツNo.26, 27の加工
 壁の内側にある突出ピン跡をすべて削り落とします。
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 図の赤い部分を切り抜きます。
 プラスチックパーツNo.27の「唐破風の間」の両脇は、抜き勾配まで含めて直角に削り取って下さい。または、削らずに雨戸を閉めた状態にすることもできます。
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 2つあるプラスチックパーツNo.27のうちひとつは、そのままでは「唐破風の間」の裏側が周囲の床より一段下がった状態となります。こだわる方は0.3mmプラ板などで段差を埋めて下さい。
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 プラスチックパーツNo.26の内側にある「のりしろ」を図のように削り落とします。正確に削っておけば、あとで室内を取り付ける際のガイドになります。
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 プラスチックパーツNo.26と、No.27の「唐破風の間」の両脇は、裏側を少し削っておくと天井に奥行が出ます。
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A「唐破風の間」の柱を接着
 柱17の不要部分を切り落とします。
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 柱17を戸袋から0.5mmほど奥まった位置に接着します。
 のりしろがないので難しいですが、裏からマスキングテープで支えるか、プラ材で治具を作るなどして、瞬着を流して下さい。
 入りづらい場合、無理に押し込まず、壁の方を削って下さい。
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B壁の組立
 窓の位置が合うように組み立てます。プラスチックパーツNo.26の上半分はまだ接着しません。
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C大天守御上段・室内の組立
 床15、天井16に壁5、10、11と柱12、13、14を取り付けます。壁と柱はホゾに▲マークがある方が上です。
 壁10、11と柱12、13は向きに注意して下さい。階段の穴がある方に壁10、柱12を付けます。
 ゆがまないよう注意して、各部が直角になるよう固定して下さい。写真のように組んでおけば塗装はあとでも可能です。
 ※唐破風の間の柱は実際はもっと複雑ですが、キットはスケールなりに簡略化してあります。
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D大天守御上段・外側の組立
 6、8、18をコの字に組みます。側面柱6は戸袋8からわずかにはみ出します。両面テープの上で仮組して瞬着を流せば正確に接着できるでしょう。2組作って下さい。
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 センター合わせで壁に接着して下さい。庇から0.5mmほど奥まった位置に入ります。入りづらい場合、無理に押し込まず、壁の方を削って下さい
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E内部の塗装
 次工程に進む前に内部を塗装しておくとよいでしょう(塗装指図参照)。

F大天守御上段・室内の取付
 階段の穴がある方を唐破風に向けて取り付けます。
 最後にプラスチックパーツNo.26の上半分を接着します。
 photo_k_fig21.jpg

 あとはプラモデルの説明書に従って屋根を取り付ければ大天守の完成です。階段の穴がある方を小天守に向けて取り付けます。



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