■石屋主人日乗

ここは石屋の主人がプラモに関係あるコトやないコトを好き勝手に書き散らすページです。
以前の「ニュース」を改題。ニュースというと城プラモ界のイベントを残らず網羅するような印象になってしまいますが、そんなマメな事をやる気はサラサラないので。

●ブロンコの2.8cm sPzB41 2015.5.29

photo_bronco 2.8cm sPzB41

photo_bronco 2.8cm sPzB41
ブロンコが2009年に発売した2.8cm sPzB41。コレデモカというくらい精密にできています。初版時定価2,800円。
同社の創業は2004年。新興メーカーと思っていたら、いつのまにか10年以上の実績を有するベテランになっていました。

photo_bronco 2.8cm sPzB41
上のトレーラー付きセットを2個作るか(但し弾薬箱は1セット分)、または、1個を下のようにインファントリーカートに搭載した状態で組むこともできます。
箱に「3 IN 1」と書いてあるのは、射撃状態、トレーラー輸送状態、カート搭載状態を指すようで、砲が三つ出来るという意味ではありません。

photo_bronco 2.8cm sPzB41
組説ではこの形態を初期型と呼んでいます。
これは単なる輸送形態なのか、調べても分かりませんでしたが、このまま撃った訳ではないと思います。
カートの外壁は厚すぎるので、内側から薄く削るとよいです。

photo_bronco 2.8cm sPzB41
インファントリーカートのランナーはライオンロアから供給されています。
組説では半分が不要パーツとなっていますが、余った部品を組めば後期型のカートができます。
こちらの外壁はフレームに隠れるので、下手に削らない方がよさそうです。

Amazon German 2.8cm s.Pz.B.41 Anti-Tank Gun Set

●タミヤの初代メーベルワーゲン 2015.5.22

photo_タミヤの初代メーベルワーゲン
先日の旅行の折、東萩のミヨシノ模型で買いました。
このキットは昔からお気に入りで、異様にマッシブな車台も、ことメーベルワーゲンに限っては、大きな箱型の装甲にはむしろお似合いに感じられたものでした。これを最新の素材でアップデートすればどんな感じになるか見てみたい。そのような動機から製作に取りかかりました。
そんな訳なので、幅が広いのは気にしません。プロポーション重視なら初めからタミヤの二代目を改造すればよいのです。旧友と再会するような気持ちで、互いの成長を確かめつつも、肩の力を抜いてノンビリと作りたいと思います。よく見ると車体後部もJ型みたくなってるなあ。まあいいや、黙ってればバレないだろう。

●足廻り
一応は記録写真の個体をお手本として、履帯やホイルキャップなどの形式を合わせました。材料は、タミヤ製リニューアルIV号の足廻り部品が、なぜかジャンク箱の中に転がっているのを発見。超ラッキー。どうしてこんなの持ってたんだろう。タミヤフェアのジャンク市で買ったのかな。よしよし、でかした。
転輪はボギーごと交換すればオッケーと考えていましたが、甘かった、単純なパーツ交換で済むような話ではありませんでした。旧キットのボギーは形がおかしいだけではなく幅も広いので、新しいボギーを装着するには位置の調整が必要となります。そうするとダンパーの位置にも矛盾が生じ、もともと形も悪いので、削り取ってリニューアルIV号のパーツに交換しました。
履帯はトライスターのブルームベアから借りてきました。ブルームベアにはそのうちカステンの可動履帯を買ってあげます。トライスターの40cm中期型履帯は細かいバリがたくさん出ていたので、ランナーに付いた状態でまとめてヤスリで削りました。初代メーベルワーゲンは誘導輪基部をスイングできないので、履帯の長さが合わないと厄介だなあ、と心配しましたが、運よくピッタリ収まりました。

●ディテール
車体底面の細部は、もはや作るアテもないグンゼハイテックの車体から切り取って移植。やはりこれがあると締まります。車体側面の給油口など各部のディテールも、グンゼハイテックのパーツが使えるものは流用しました。買い置きのタミヤ車外装備品セットやドラゴンのジャンクも使いました。車外装備の固定具はフクシマの0.8mm真鍮帯材で自作したところもあります。そういえばフクシマ模型ってもうないのね。ロック金具はカステンの別売品やトライスターなどの余りパーツです。

photo_タミヤの初代メーベルワーゲン  photo_タミヤの初代メーベルワーゲン
装甲板と支柱のヒンジには穴を開けて金属線を通し、可動にしました。
そうだ思い出した。37年前、受験で上京したとき、確か東武百貨店で見た上田暁さんのフル可動メーベルワーゲン、あれは凄かったなあ。

●2cm Flak
ほぼストレートです。最新キットに比べると細部は見劣りしますが、装甲板で隠れるし、必要十分だと思います。ただし消炎器だけはAFVクラブの部品に換装。これは金属製の消炎器が付属する豪華版を作ったときの余りパーツです。消炎器の正面形が真円になるので精密感が向上します。

●乗員
キットに付属するフィギュアのように、自走高射機関砲のクルーが野戦服を着用している写真も見かけますが、今回は雰囲気を変え、また実戦配備も想像して、戦車服または作業着を選びたいと思います。市販プラキットならドラゴンの「6191 ACHTUNG-JABO!」が状況的にもビッタリです。これは「ドラゴンのフィギュアも良くなったよな〜」としきりに感心していた時代のキットで、同社サイトによると2004年3月発売となっています。そうですか、もう11年も前の話ですか。
被り物は略帽でもいいけど、オープントップの車両なので、記録写真でも鉄兜を被っている人が混ざっています。鉄兜は同社のGEN 2パーツを使いました。

photo_タミヤの初代メーベルワーゲン
「フリーガー!」

photo_タミヤの初代メーベルワーゲン
「クソッ! 機種は何だ?」

photo_タミヤの初代メーベルワーゲン
「レベルの1/32タイフーンです これは珍しい」

photo_タミヤの初代メーベルワーゲン
「バカ 感心しとる場合か」

photo_タミヤの初代メーベルワーゲン
「いやあ塗装が上手いなあ」

photo_タミヤの初代メーベルワーゲン
「さっさと撃ち落とせ このあほう」

●まとめ
というわけで、いろんなジャンクや余りパーツなどを寄せ集めて、あまりお金をかけずにディテールアップしてみました。
こうしてみると、やっぱり初代メーベルワーゲンは独特の風格があってカッコいいです。発売当時は「試作の方かよ〜」とちょっと思いましたが、しかし今となっては、むしろ他社が手を出さない貴重なアイテムとも言えます。既存のIV号車台と2cm Flakを流用したバリエーションキットとはいえ、タミヤがドイツの試作車を製品化するのは当時としても珍しい事でした。

Amazon タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.101 ドイツ陸軍 IV号対空戦車 メーベルワーゲン プラモデル 35101

●思い出の模型店 その14 2015.5.15

三回に渡ってお送りした90年代関東プラモ遠征の記録写真も今回で終わりです。

photo_ぴおてす模型ほそい
ぴおてす模型ほそい。伊勢崎線プラモ遠征にて訪問。この日はとうとう旅先で一泊というプランを実行しました。
その後、篠ノ井線プラモと松本城の旅など、次第に泊りがけが当たり前になってゆきました。
ほそいではフジミの名所シリーズを買ったように記憶しています。

photo_桐生模型
上毛電鉄沿線の模型店といえば、オカザキは健在ですが、西桐生駅のすぐそばにあった桐生模型は姿を消してしまいました。
それほど複雑な町並でもないのに、なかなか見つけることができず、それだけに辿り着いたときの喜びはひとしおでした。

模型店巡りの思わぬ副産物、それは自分が鉄道ファンになってしまった事でした。そりゃ、もともと素質のある者が事あるごとに久留里線や篠ノ井線みたいなステキ路線に乗ってればねえ。
鉄道にだけは手を出すまい、たいへんなことになる、絶対に後戻りできない、などと考えていたのも遠い昔の話となりました。
以前は模型店巡りで鉄道専門店に当たるとガッカリしたものでしたが、今やそんな心配も無用、これでもう怖いのはラジコン専門店だけです(笑)。

photo_久が原 モデルエース
おまけ。これは遠征ではなく近場の話。
久が原のモデルエースが移転した直後の写真は以前に載せましたが、そのときシャッターに貼ってあった案内がこちらです。
こんな写真まで撮ってあったとは。まさに手当たり次第だなあ。


●思い出の模型店 その13 2015.5.8

今回もおおむね90年代前半の写真をお送りします。

photo_行徳 田島模型
行徳駅から徒歩5分くらいのところにあった田島模型。
何を買ったか記憶にありません。特に珍しいものが見当たらない場合、普通に新製品を買っていました。

photo_麻布ホビー
麻布ホビーがプラモデルを扱っていた頃の写真。その後は鉄道専門店となり、2011年まで営業なさっていました。
この店は90年代前半の時点で山手線の内側に残っていた数少ない個人商店のひとつでした。
山手線の内側の模型店といえば、他には四谷三丁目のみどりやが記憶に残っています。
あと、わずかに輪っかの外側ですが、新橋駅前ビル1号館の地下にあったハッピーデイ(旧新橋モデル)も懐かしい。

photo_綾瀬駅の高架下
綾瀬駅の高架下にあった玩具店。名前は確かおもちゃのキリン。2階ではプラモデルも売っていました。
ストリートビューで確認すると、現在は牛丼屋が入居しています。
この日は綾瀬五丁目の宮本模型店も訪問した筈なのに、肝心なところで撮影を忘れるのが私のクオリティ。


●思い出の模型店 その12 2015.5.1

93年5月3日撮影の写真が出てきたので、これらの画像を中心に、懐かしい模型店を紹介します。
この日は連休を利用して、大田区から千葉方面へプラモ遠征を決行したようです。
あれから22年も経っているので、既に多くのお店が姿を消しています。

photo_木更津 模型の国
木更津の模型の国。入口のテントなど、末期の外観とはだいぶ異なります。
この日は久留里線の沿線も廻りましたが、模型店探しは空振りに終わりました。

photo_長浦 エイティ・エイト
袖ヶ浦市、長浦駅のそばにあったエイティ・エイト。ここも同じ日に訪問。

photo_京成西船 おもちゃとスポーツのタナカ。
おもちゃとスポーツのタナカ。京成西船駅の近くでした。
チャンポンな営業品目を見て、こりゃ期待薄かな〜と思いましたが、意外にもトミーのディズニーランド機関車という珍品を発見。
当時の船橋界隈には他にも数軒の模型店がありました。でも何故か画像が残っているのはここだけ。

photo_模型と乾電池のアポロ
模型と乾電池のアポロ。国府台と市川真間の間の商店街にありました。
当時すでに店内は駄菓子屋ゲーセンと化していました。



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