■鶴ヶ城 資料写真

私が訪問した日は、晴れたかと思うと突然の吹雪に襲われる不安定な天候で、ロクな写真を撮れませんでした。画面上の白い斑点は降雪です。
全体写真ならネット上にもっとよいものがたくさんあるので、各自検索して参考になさって下さい。
なお以下の天守全景は、鶴ヶ城本来のプロポーションをご覧頂けるよう、高欄の落下防止柵と避雷針をフォトショ加工で消してあります。

photo_鶴ヶ城天守
天守を北西から眺める(北は桝形の、南は走長屋の方)。石垣と建物の逓減率が調和しており、末広がりの優雅なシルエットを見せています。
キットの方は、シリーズ共通の金型サイズに可能な限り広い範囲を押し込もうと苦心したと思われ、その代償として石垣の面積は圧縮され、傾斜は実際より急になっています。
西側の地面は東側より低く、そのため石垣は西側の方が高くなっており、より雄大な姿を楽しむことができます。

photo_鶴ヶ城天守
天守を東から眺める。この角度だと天守台北面の輪取り(曲線)がよく見えます。
また、西から眺めた写真よりも石垣が低く見えることもお分かり頂けるでしょう。
穴蔵の入口は観光客は立ち入り禁止ですが、運よく職員の方が写っているので大きさの参考になります。

photo_鶴ヶ城天守
天守を南東から眺める。五階の戸は画像処理で茶色に塗ってみました。
屋根瓦は2011年竣工の改修工事で赤瓦に変更されました。現在の色を参考に塗装してもよいですし、阿弥陀寺御三階に合わせてみるのも一興でしょう。

photo_鶴ヶ城天守
天守を南西から眺める。設計は熊本城や和歌山城など多くの外観復元を手掛けた藤岡通夫博士。

photo_鶴ヶ城天守
天守北西面上部。

photo_鶴ヶ城天守
天守南面上部。

photo_鶴ヶ城天守
北面、破風のアップ。

photo_鶴ヶ城天守
天守台東面。穴蔵の入口があります。

photo_鶴ヶ城天守
入口のアップ。巨石を横に渡した姿はまるで古墳の羨道のようで、異様な迫力があります。

photo_鶴ヶ城天守
高欄は昔は朱色で復元されていましたが、現在は黒く塗られています。

photo_鶴ヶ城天守
現状はこのように木の引戸がついています。

photo_鶴ヶ城天守
窓を内側から見る。現状は格子もスライド可能で、すべての建具を全開すると素通しになります。

photo_鶴ヶ城 走長屋東面
天守よりの位置に観光客の出入り口があります。古写真では開口部が黒く見えていますが現状のような屋根はありません。

photo_鶴ヶ城 走長屋西面
走長屋西面の全景。キットはだいぶ短くデフォルメされています。
石垣は古風な天守台とは作風がガラリと変わっています。

photo_鶴ヶ城鉄門
鉄門を北から眺める。

photo_鶴ヶ城鉄門
こちら側が本丸の外側なので黒い鉄貼り。

photo_鶴ヶ城鉄門
鉄門を南から眺める。こちらは本丸の内側。

photo_鶴ヶ城鉄門  photo_鶴ヶ城鉄門  photo_鶴ヶ城鉄門
鉄門南側のディテール。

photo_鶴ヶ城桝形
天守五階から北面から見下ろす。戊辰戦争で政府軍の攻撃を寄せつけなかった巨大な桝形。
屋根瓦との角度を見ても分かるように、天守と桝形は平行ではありません。

photo_鶴ヶ城桝形
東北を見下ろす。キットでは面積を圧縮されていますが、主要な構造はベースに含まれています。




2016.8.20更新  石屋模型店TOPへ