■石屋主人日乗
●号外
国連難民高等弁務官事務所 ウクライナ難民援助
国境なき医師団への寄付、支援
●ドラゴン 1/35 3.7cm Flak 37

2013年発売。中身は砲だけで、トレーラーや人形は付いていません。パーツは同社の8tハーフ自走砲と同じです。
箱が行方不明なので定価は不明です。確か2,000円くらいでした。

いわゆる高田ドラゴン。設計はH3デザインオフィスと組説に書いてあります。
たいそう精密ですが、そのわりに部品構成は比較的シンプルで、まさにスマートキットです。

防楯は付けませんでした。ハセガワ1/72ミニボックスの刷り込みのせいか、この方が馴染みがあります。
キットは防楯の有無、射撃状態と輸送状態を選択できます。

いかにもドイツっぽいシャープなメカがよいですのう。
なお照準器は砲身と連動しません。一定の角度で固定です。

消炎器も細かい。

タミヤの3.7cm Flak37がフラックザウリア由来の簡単なキットだったので、もっと細かいものをずっと待ち望んでいました。
しかし、いざ夢が叶ってみると、ドラゴンは一回作ればお腹いっぱいで、二回目はもういいやと思います。
むしろタミヤを久しぶりに組んでみようかと考えるのだから現金なものです。

しかし現実は厳しいのだ。コレが控えている以上、あと一回はどうしても組まなくてはならないのです。
まてよ、こっちを防楯付きで組めば、載せ替えて楽しめるな。よし、それがいい。そうしよう。
●今週の新製品

三九式輜重車を買いました。抱いて寝たい新製品は久々です。
ところで、知らないうちに国会図書館デジタルコレクションが凄いことになっていて、「馬事提要」も全ページが上がっています。
三八式輜重輓馬具の詳細な図解もあります。
便利になったと感心する一方で、今までの努力は何だったのかと、ちょっと思います(笑)。
●今週のぬこさま

女王陛下の子供たちは先日めでたく七歳になりました。
陛下が懸命に子育てしていたのが七年も前だとは。早いものです。
幼くして養子に出した子も大阪で元気に暮らしているようです。
●AFVクラブ1/35 155mmカノン砲 ロングトム

牽引姿勢は全長30センチ以上の迫力ある姿です。ハイスピード・トラクターが欲しいのう。
駐鋤は接着しなければ、牽引姿勢と射撃姿勢で付け替えることができます。
Scalematesによると1996年初版というから、AFVクラブとしては割と初期のキットです。なお2021年に部品を追加してWWIIバージョンを発売したそうな。

台車は取り外しできます。

サスが動かないので、射撃姿勢では脚の据わりが悪い。画像は背景紙を浮かせてごまかしています。
組説には特に但し書きがありませんが、射撃姿勢で固定するならタイヤの接地に注意した方がよいです。

基本的には牽引姿勢で組みましたが、射撃姿勢もとれるようにしたので、中途半端なところがあります。
例えば、脚のカバーは牽引状態では閉めておくのが正しいのですが、そうすると脚を広げることができないので開けてあります。

タイヤは軟質素材です。20年くらい経っても劣化せず、プラも溶かしていないので優秀です。

平衡機は可動です。閉鎖器は動くように作ることもできますが、レバーやシリンダーが固定なので、厳密には開閉どちらかを選ぶことになります。

メカの魅力が詰まっています。

輸送や長期保存の際は重い金属砲身を外しておいた方がよい。車軸や砲架の負担を減らし、破損を防ぐことができます。
●今週の新刊

あ、ありのまま 今起こったことを話すぜ!
俺は忙しいから最初の方だけ読もうと思ってページをめくったら、いつのまにか最後まで読んでいた!
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新九郎、奔る! (16)
●今週のぬこさま

女王陛下と第一王女は女同士のせいか仲がよく、一緒に寝ている姿をよく見かけます。

第一王子の方は、ある程度の歳になると、ひとりで寝ることが多くなってきました。
●ブロンコ1/35 ボフォース40mm高射機関砲

ボフォース40mmは有名なわりにプラモが少なく、長年にわたりエアフィックスの1/76が唯一でした。
それが2007年のイタレリ、2009年のブロンコ、2012年のAFVクラブと、あっというまに三社バッティング状態に。もう何が何やら。

砲身パーツD6は金型のズレが大きかったので、かわりに予備砲身パーツH10のお尻を切って使いました。
なお砲身は機関部に差し込むだけで固定できます。

細かくできとりますねえ。

トウバーとトラベルロック。トラベルロックは細いタイプを選ぶこともできます。モーリス・コマーシャルが欲しいのう。

こっちみんな。

ドラゴンの3.7cm Flakとの並び。

備品は予備砲身とそのケース、弾薬箱と弾薬。タマはクリップ付きとバラの二種類。
なお上で書いたように、本来はこの砲身が本体に付きます。

弾薬箱の中身も二種類を作り分けることができます。

箱はディラックの海に置いてあるので、かわりに組説のイラストをどうぞ。
3 in 1と書いてあるのは、手動、電動、防楯の有無など選べることを指すらしいが、説明書の記述だと使い分けがイマイチ分かりません。

これは電動タイプ。手動式より機械が多い。

手動式、ややこしい照準器が付く。土台もちょっと違う。

あと一種類は電動タイプで防楯なし、トラベルロックが細いものを指すらしい。
私の作品は、ややこしい照準器を使いたいのは決まっていたのですが、それ以外は適当に選びました。
早い話が、カッコいい要素を適当に組み合わせて作ったので、果たしてこれで正しかったのか、よく分かりません。
そこで今回は、そのあたりを確かめてみました。
英文Wikiによると、
特徴的なゴテゴテした照準器はスティフキー照準器(Stiffkey Sight)というらしい。三人目の照準手がレバーを動かして照準を補正するそうな。
名称の由来はノーフォーク海岸のスティフキー射撃場にある対空砲術学校と。
で、どうして単純な照準器とスティフキー照準器の二種類があるかというと、
オリジナルは補正機能つき反射照準器を装備。
↓
これで速い飛行機を狙うのは難しいンゴ。
↓
英軍はケリソン予測機(Kerrison Predictor)と呼ばれる射撃指揮装置を開発。ボフォース40mmの操作は指揮装置からリモコンされる仕組み。
砲側で照準を補正する必要がなくなったので、照準器はバックアップとして単純な円環型になった。
↓
しかし実戦では、このシステムは運用が難しく、指揮装置を使わずに、単純な円環型照準器で何の補正もせずに射撃することになり、命中精度が下がった。
↓
対空砲術学校がスティフキー照準器を開発し、1943年後半に部隊配備。
ということらしい。

そっ、そうか、スティフキー照準器を装備した砲架についてる部品は、三人目の照準手のお立ち台だったのか。
うーん、だとしたら私が作ったのは間違っていることになりますねえ。不覚・・・。
しかし、ざっと検索してみると、私と同じパターンで作っている人が何人かいます。もしかすると、こういう組み合わせもあったのでしょうか。
古いタイプに照準器だけレトロフィットしたような例は無いのかなあ。よく分かりません。
●補足
このフォーラムにもいろいろ気になる情報があります。
ここではスティフキー照準器は1944年となっています。どっちが本当なんだ。
また、防楯は1944年にイギリス製の砲架に導入。大戦中のアメリカ製の砲には防楯がなかったそうな。
という訳で、例えばダンケルクやアフリカ戦線では防楯やスティフキー照準器は使えないようですね。
●今週のぬこさま

高いところでくつろぐ猫さんたちを撮りました。

第一王女。ふつくしい。

近頃とみに貫禄がついてきました。

「頭が高いにゃ、ひかえおろうにゃ」

箱絵の片づけをしていたら、昔懐かしいマッチボックスの六輪装甲車が出てきました。
他のマッチボックス製品と同様、箱絵はロイ・ハクスリー画伯のドラマチックなイラストです。

若い頃には気がつきませんでしたが、この六輪装甲車の箱絵には短い解説文が添えられていました。
「9月初旬、ドイツ第四軍の装甲偵察部隊がポーランド騎兵の絶望的な突撃を吹き飛ばしている」だそうです。
なるほど、よく見ると背景に騎兵隊の突撃が描かれています。
ただし、近年の説によると、実際にはポーランド騎兵は装甲車両を目がけて突撃したのではないようです。
英文Wikiに詳しい説明があります。要約すると、
ポーランド騎兵、友軍の退却を援護するよう命令をうける。
出撃したポーランド騎兵、休憩中のドイツ歩兵部隊を発見、騎兵突撃で追い散らす。
ドイツ装甲捜索大隊の反撃を受け、ポーランド騎兵は兵力の1/3を失い敗走。ただし、この犠牲によりポーランド軍の退却は成功。
戦闘終了後、ドイツ戦車が応援にくる。
ドイツの従軍記者がポーランド騎兵の戦死者を目撃。「何てこった、こいつら戦車に騎兵突撃をかけたのか!」
ということらしいです。

マッチボックスのキットには、この戦闘に参加した部隊とされるデカールが付いていました。
●おまけ

クラウンの50円飛行機大好き。

箱の裏に組説が刷ってあります。

サンショーの100円飛行機も大好き。

しかし、よりにもよって、この中でグッピーとネプチューンを買っていないとは、何という愚かな。
●今週のまんが

ギャグで爆発力を強化したエッチというべきか
エッチで爆発力を強化したギャグというべきか
面白いからまあどっちでもいいねというべきか
Amazon
いっていっぱいいって (楽園コミックス)
●今週のぬこさま

「おふとんはあたしのものだと何度言えば分かるのかにゃ?」
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