■石屋主人日乗

ここは石屋の主人がプラモに関係あるコトやないコトを好き勝手に書き散らすページです。
以前の「ニュース」を改題。ニュースというと城プラモ界のイベントを残らず網羅するような印象になってしまいますが、そんなマメな事をやる気はサラサラないので。

●号外

国連難民高等弁務官事務所 ウクライナ難民援助


●今週の発掘 2022.11.25

昔の作品が大量に出土したので、レストアしつつ、おいおい紹介していきたいと思います。

photo_ニットー1/76 II号戦車
ニットー1/76のII号戦車、だいたい40年くらい前の作品です。キットはF型ですが、C型風に改造しています。

photo_●
履帯はフジミのI号戦車から流用。長さが足りないので隙間が空いています。
現在ならおゆまるとUVレジンなどで簡易的に複製できますが、当時はうまい対処を思いつかなかったようです。

●おまけ
photo_サニーのB-1
先月の記事でB-1の完成品を紹介したばかりですが、未組でもうひとつ出てきました。

photo_サニーのXB-70
作りかけのXB-70も出てきました。これもサニーの100円プラモです。

photo_サニーのXB-70
機首の形が違うので修正を試みています。

photo_サニーのXB-70
後縁も分厚いので盛大に削らないと。写真でも削っていますが、まだ足りないみたいです。

photo_ドラゴンのXB-70
てゆうか、小さいバルキリーが欲しいなら、現時点ではドラゴンを作った方が早い。

photo_ドラゴンのXB-70
うむ、素晴らしい。

photo_ドラゴンのXB-70
そうか、これをお手本にサニーをいじればいいのか (違

●今週の逆光
photo_今週の逆光
いつもの場所に今年も行ってきました。柿の季節は過ぎたけど、あいかわらず良い逆光。

●今週のぬこさま
photo_今週のぬこさま

photo_今週のぬこさま
うーん、重いけどかわいい。かわいいけど重い。


●ハセガワ1/72九七艦攻 2022.11.18

元マニア社のキットを組んでみました。やはり真珠湾の三羽烏くらい揃えないと寝覚めが悪いですからね。

photo_ハセガワ1/72九七艦攻  photo_ハセガワ1/72九七艦攻
主翼の位置を決めるため、前縁に0.5mmプラ板、後縁側には0.1mmプラペーパーを貼り、それぞれ微妙に削って調整。

photo_ハセガワ1/72九七艦攻
これで上面はピッタリ合います。

photo_ハセガワ1/72九七艦攻
主翼の位置を下げたので、今度は胴体下面に段差ができます。
できるだけ盛った削ったを避けたいので、レザーソーで切れ目を入れて折り曲げ、段差をなくします。溝は0.1mmプラペーパーで埋めます。

photo_ハセガワ1/72九七艦攻
周囲の曲面はデザインナイフと少量のパテで整えます。
実物と比べて正確な形になったのかは分かりませんが、つじつまは合いました。

photo_ハセガワ1/72九七艦攻

photo_ハセガワ1/72九七艦攻

photo_ハセガワ1/72九七艦攻
ふう、やっとできた。
さて次はフジミの九九艦爆を・・・えっ、2010年5月に売却しただと? けしからん!

Amazon ハセガワ 1/72 九七式三号艦上攻撃機

●考古学 マニアホビー
活動期間はおそらく1970年頃から1976年頃。アイテムは以下の通り。

  1/72 九七戦甲型/乙型 1970年7月 380円、送料40円 (最初は通販のみ)
  1/72 九七司偵 1972年9月 350円
  1/72 神風号 1972年9月 350円
  1/72 九七式三号艦攻 1972年12月 400円
  1/72 九九軍偵・九九襲撃機 二機セット 1974年 800円 (これ以前のキットも以降は二機セット800円の新装版で販売)
  1/72 九七式一号艦攻・三号艦攻 二機セット 1974年6月 800円
  1/48 九七戦 1974年 800円
  1/72 九九双軽 1975年9月 800円

また、これ以外に1/100のF-14とF-15がマニアブランドで販売されたと言われるが詳細は不明。

photo_マニアホビー
モデルアートでは1970年8月号の広告が初登場のようです。1/72九七戦の通販の方法や価格などが書かれています。6,000機限定ってマジか。
1/72の単発機は当時の国産プラモなら100円程度が相場なので、定価380円はわりと高めです。
なお、この時点では株式会社マニアですが、1974年頃に有限会社マニアホビーとなり、住所も葛飾区東水元に変わっています。

photo_マニアホビー
同9月号。第二弾は九七司偵となっています。ちなみにLSの九七司偵は1976年。

九七戦のキットレビューは12月号に掲載。その本文中に「このキットは、通信販売を主とした配布方法をとっているため、一般小売店にはほとんど姿を見せない」とあります。
このように通販で始まったメーカーですが、1972年9月頃に全国100軒ほどの特約店を定め、店頭販売を始めたらしい。ちなみに大分県の特約店はタケダ模型のみ。

photo_マニアホビー
モデルアート73年2月号に掲載された広告。夢がひろがりんぐ。
これらの夢がここ半世紀でほぼ叶っているのは誠に感慨深い。

1976年10月の見本市において、ハセガワから九七司偵と九七艦攻の再販が発表されているので、この時点でマニアホビーは廃業していたのかもしれません。
なお50年史DBには「マニア」「マニアホビー」としては載っておらず、ハセガワ再販品に「旧・マニアホビー社製」と書かれているだけです。
日本模型新聞にプレスリリースを載せないような、インディーズ的な立ち位置の人々だったのでしょうか。

photo_マニアホビー九九双軽 photo_マニアホビー九九双軽
マニアホビー、いくつか持っていると思ったのですが、いま手元にあるのはこれだけでした。

●おまけ
モデルアート上の関連情報の所在を以下に記します。

70/08 広告: 九七戦
70/09 広告: 九七戦 予告: 九七司偵
70/10 広告: 九七戦
70/11 広告: 九七戦
70/12 レビュー: 九七戦
71/01 レビュー: 九七戦
71/02 グラビア: 九七戦
72/08 広告: 特約店で販売します 決まり次第本誌で発表します
72/09 広告: 九七司偵 神風 各350円
72/10 広告: 特約店一覧 九七司偵、神風号は9月中旬の発売となりました 350円
72/12 広告・レビュー: 九七司偵 神風  広告: 九七式三号艦攻12月15日発売、400円
73/01 広告: 九七式三号艦攻 発売中 400円
73/02 広告: 今後の予定
73/05 広告: 1/72 九七戦400円 九七司偵350円 神風号350円 九七式三号艦攻400円
73/10 広告: マニア全機在庫 1/72 九七戦400円 九七司偵350円 神風号350円 九七式三号艦攻400円
74/05 広告: 九九軍偵 九九襲撃機 入荷しました
74/06 広告: 九七艦攻 二機セット800円 九九軍偵 九九襲撃機 発売中800円
74/08 広告: 九九軍偵 九九襲撃機 800円 九七式3号艦攻 新製品1号共800円
74/11 広告: 九七司偵 九七戦 1/48九七戦 新装登場 各800円
75/03 広告: 1/48九七戦など
75/11 広告、レビュー: 九九双軽

※「広告」はマニア社の広告と小売店の広告が混在していますゴメン。
※ざっと見ただけなので、これ以外にもあるかもしれません。

●今週のまんが
photo_ルリドラゴン 1
作者体調不良のため休載か。お大事になあ。

Amazon ルリドラゴン 1 (ジャンプコミックス)

●今週のぬこさま
photo_今週のぬこさま
「この きいぼおど なるものは わがはいが ろかくしたにゃ」
「ねこさんキーボード返して下さい」
「あそべ」
「はい」


●思い出の模型店 その40 2022.11.11

photo_エムジーショップ
保存状態が悪くて恐縮ですが、1996年、エムジーショップから送られてきた謝恩セールのおしらせです。
お店の所在地は台東区北上野1-7-7。上野駅から10分くらい歩いたところでした。途中にマムシ料理の店とかあったなあ。
でも消印は八王子南局です。お店とは別に拠点があったのでしょうか。

photo_エムジーショップ
このカタログ、半角カナ混じりの印字が今となっては懐かしい雰囲気。

photo_エムジーショップ
上のリストのACT56、アキュリットのAMX-13用レジン履帯です。お湯などで温めて足廻りに巻きつけます。
タコムの連結履帯が登場する以前、エレールのAMX-13をアップデートできる数少ない手段でした。

photo_エムジーショップ
まだDVDじゃなくてビデオの時代。

photo_エムジーショップ
対戦車戦は名作。戦争中にドイツ軍が作った教育映画で、歩兵が地雷や爆薬などを使って戦車を倒す方法を、臨場感あふれる映像で解説します。

Amazon 対戦車戦1943―ドイツ予備役訓練局制作 (MG.DVDブック・シリーズ)

photo_エムジーショップ
プカラのメタルフィギュアなど。

photo_エムジーショップ  photo_エムジーショップ
ドイツ女性防空補助要員といえば、蒲田のむげんに越智さんの作品が飾ってあったのを思い出します。

photo_エムジーショップ
開店のおしらせは ModelGraphix Vol.90(1992年4月)95ページに載っています。
店じまいの時期はよく分かりませんが、 ModelGraphix Vol.194(2001年1月)のモデルカステンの広告で「通信販売はMGショップまで」とあるのが、翌月は「通信販売は(株)アートボックスまで」に変わっています。

photo_エムジーショップ
店内図。平面は確かにこんな感じでした。商品の配置は記憶と若干異なります。図でCARモデルとなっているあたりにカステンの履帯が置いてあったような気がします。
当然ながらカステン関連の品ぞろえはよく、履帯の調達には便利なお店でした。
また、左下のAIRモデルのあたりの一部が、松本州平先生など有名モデラーの作品を販売するギャラリーみたいになっていた記憶があります。

photo_エムジーショップ
こちらは2010年時点のストリートビューの画像です。テントに書かれた「shop」の文字、ここだけ色が違うので、「MG shop」のテントを流用したのかも。
2022年現在はTホビーというフィギュア系のホビーショップが入居しているようです。

●今週のぬこさま
photo_今週のぬこさま
猫が柿を抱くのが「かき抱く」の語源である。民明書房刊。


●迷子のプラモ 2022.11.4

先日からジーマークのB-1がないと騒いでいますが、考えてみると、どこ行ったか分からないプラモはそれだけじゃないんです。
かつて確かに所有していたのに、いつのまにか身の回りから消えてしまったプラモ、あなたにも覚えがありませんか?
まあ、長い年月の間に、売り払ったり誰かにあげたりしたのを忘れてるだけなんだろうけど。

ハセガワ1/72のA-10も、そういうロストプラモのひとつです。
1982年の発売で、学生時代に買って、自分でしばらく弄り回していた覚えがあるのですが、いったいどこへ消えてしまったのか。

photo_ハセガワ1/72 A-10
このたび作ったキットは、最近になって買った十把一絡げのジャンクセットに入っていたもので、箱、デカール、武装パーツ、組説が欠品でした。
武装は別売品を使えば問題ないし、組説はネットで拾いました。

photo_ハセガワ1/72 A-10
これを作って、何だか人生の宿題がひとつ終わったような気分。
あとは同じように迷子になったハセガワのプラウラーもどうにかしないとなあ。

photo_ハセガワ1/72 A-10
さすがに80年代のハセガワだけに、パーツの合いもキレも素晴らしい。
ただ、機首はちょっと合わせづらかったので、万力で締めながら接着しました。

photo_ハセガワ1/72 A-10
几帳面な部品分割のおかげで、30mm ガトリング砲など機首廻りのポイントがきっちり再現されています。

photo_ハセガワ1/72 A-10
やはりA-10といえばマーベリックのイメージ。

photo_ハセガワ1/72 A-10
これだけ積んでよく飛べるなこのひとは。

photo_ハセガワ1/72 A-10
うーん変な飛行機。

photo_ハセガワ1/72 A-10

photo_ハセガワ1/72 A-10
つくづく変な形。

やれやれ、これでよし。もし閻魔さまに
「貴様は偉そうなことばかり抜かしておったが、ハセガワのA-10は作ったのかンンン~?」
と聞かれても、胸を張ってハイと答えることができる(笑)。

Amazon ハセガワ 1/72 アメリカ空軍 A-10C サンダーボルトII

●今週のまんが
photo_丸山薫 ストレニュアス・ライフ
変な動物がたくさん出てくるのがよいぞ。

Amazon ストレニュアス・ライフ 丸山薫(ビームコミックス)

●今週のぬこさま
photo_今週のぬこさま  photo_今週のぬこさま
この兄弟はホントよく似てるな。












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