■石屋主人日乗
ここは石屋の主人がプラモに関係あるコトやないコトを好き勝手に書き散らすページです。
以前の「ニュース」を改題。ニュースというと城プラモ界のイベントを残らず網羅するような印象になってしまいますが、そんなマメな事をやる気はサラサラないので。
機甲師団シリーズの全貌を把握するには、上のタイプのカタログが便利です。
以下に一覧を挙げます。商品名はできるだけ箱に書いてある通りに載せました。
1 | ヴェスペ | 72/8 | 300
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2 | Sd.kfz251/1 | 72/8 | 300
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3 | キューベルワーゲン | 72/8 | 150
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4 | 4号戦車D型 | 72/9 | 400
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5 | タイガー1 | 72/9 | 500
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6 | オペル マウルティール | 72/9 | 300
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7 | B.M.W.R75サイドカー | 72/11 | 150
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8 | パンサーG | 72/1? | 500
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9 | ヘッツァー | 72/12 | 300
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10 | 8ton牽引車 | 73/1 | 500
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11 | シュビムワーゲン | 72/12 | 150
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12 | キングタイガー | 72/1? | 500
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13 | 8輪重装甲車 | 73/6 | 400
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14 | 3号突撃戦車D型 | 73/3 | 400
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15 | 88mm高射砲 | 72/11 | 400
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16 | 75mm対戦車砲 | 73/7 | 200
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17 | ヤークトタイガー | 73/8 | 500
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18 | ヤークトパンサー | 73/11 | 500
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19 | ナースホルン | 73/7 | 400
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20 | 2号戦車F型 | 74/6 | 400
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21 | 3号戦車M型 | 74/9 | 400
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22 | 3号突撃砲戦車G型 | 73/11 | 400
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23 | メーベルワーゲン | 74/9 | 500
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24 | エレファント | 73/11 | 500
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25 | 4号戦車H型 | 74/11 | 500
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101 | M4A3(76mm)シャーマン | 73/7 | 500
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102 | M3A1ハーフトラック | 73/11 | 400
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103 | 37mm対戦車砲 | 74/3 | 200
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104 | 155mm自走砲M12 | 74/5 | 500
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105 | ウィリスジープ | 74/7 | 300
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106 | M4A1(76mm)シャーマン | 74/9 | 500
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107 | M4A3(75mm)シャーマン | 76/1 | 500
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108 | M13対空機関砲車 | 73/11 | 400
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109 | M4A1(75mm)シャーマン | 74/1 | 500
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110 | カーゴキャリアM30 | 74/12 | 500
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111 | M4A3(105mm)シャーマン | 73/11 | 500
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112? | ロングトム | 75/11 | 500
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301 | T34/76ロジーナ | 75/1 | 500
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302 | SU85 | 75/12 | 500
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303 | KV-1 | 75/11 | 500
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※発売時期は50年史DBそのままで、裏を取っていません
なお計画キット、未成キットについては
以前に触れたとおりです。
●フィールドワークアクセサリー
こちらのタイプのミニカタログにはアクセサリーや人形も載っています。
アクセサリーの部分を拡大してみましょう。
左からレンガ、軍需品、バリケード、雑木、電柱、やしの木です。
左から37mm対戦車砲、橋げた、標識、米軍小火器、自転車・ゴムボート、小火器(ドイツ)、見張台です。
ただし、アメリカ37mm対戦車砲は実際にはアクセサリーではなく、機甲師団シリーズNo.103として発売されました。
米軍小火器は発売が確認できず、企画のみで終わった可能性が高い。中身はフィギュア同梱品を使う予定だったと思われます。
アクセサリーの自転車・ゴムボートには人形は付属しません。人形が付いているのは「アメリカ歩兵No.3」(後述)の方です。
標識の商品名は正しくは「道路標識」、見張台の商品名は「監視塔」でした。
以下に一覧を挙げます。定価各100円。
1 | レンガ | 73/3
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2 | 軍需品 | 73/3
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3 | やしの木 | 72/1?
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4 | 雑木 | 72/11
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5 | 電柱 | 72/1?
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6 | バリケード | 72/1?
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7 | 道路標識 | 73?
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8 | 小火器 | 73/6
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9 | 橋げた | 73/6
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10 | 軍用自転車・ゴムボート | 74/9
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11 | 監視塔 | 74?
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※12は欠番。米軍小火器の予定だったのか?
※発売時期は50年史DBそのままで、裏を取っていません。「やしの木」などが72年1月となっているのは11月の間違いと思われます。
ちなみに、アクセサリーが発売された当時、私は
タケダ模型で目撃して、
「面白い物が出たなあ、オラわくわくしてきたぞ」と思ったのを覚えています。
タミヤの土のうが73年9月ですから、アクセサリーの開発はバンダイが先行していた訳で、当時としてはとても新鮮な企画だったのです。
特に軍需品と
小火器は内容が豊富でお気に入りでした。
●人形セットの謎
写真左からドイツ歩兵No.1、ドイツ歩兵No.2、ドイツ工兵No.1、ドイツ砲兵です。
写真左からアメリカ砲兵、アメリカ歩兵No.2、アメリカ歩兵No.3、アメリカ歩兵No.4です。アメリカ砲兵は一種類だけなので、No.2とあるのは単なる誤植でしょう。
アメリカ歩兵No.3の自転車とゴムボートはアクセサリーと同じものですが、人形が追加されています。No.4はM3ハーフトラックなどの同梱品と同じです。
アメリカ歩兵No.3とNo.4、アメリカ砲兵は国内では発売されていないようですが、海外版は "PIN POINT SERIES" "INFANTRY" "ARTILLERY" で調べると画像が出てきます。
写真左からドイツ工兵No.2、ドイツ戦車兵、アメリカ歩兵No.1、ドイツ歩兵No.3です。
また、以前にも触れましたが、これ以外にも海外でのみ発売されたイギリス歩兵セットがありました。
以下に一覧を挙げます。定価各100円。
13 | ドイツ陸軍歩兵 №1 | 72/11
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14 | ドイツ陸軍歩兵 №2 | 72/11
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15 | ドイツ陸軍歩兵 №3 | 74/3
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16 | ドイツ陸軍工兵 №1 | 73/3
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17 | ドイツ陸軍工兵 №2 | 73/3
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18 | ドイツ陸軍砲兵 | 73/11
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19 | ドイツ戦車兵 | 74/5
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20 | 米国陸軍歩兵 №1 | 73/11
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21 | 米国陸軍歩兵 №2 | 74/5
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※発売時期は50年史DBそのままで、裏を取っていません。
上はドイツ工兵No.1です。
なお車輛キットに同梱されていた
米戦車兵、
ロシア戦車兵、
英戦車兵、
英トラック乗員
は別売されていないようです。
これら後期の人形は初期のドイツ兵に比べてかなり良くなっていたので、シリーズがもっと長く続いていれば単品で登場したかもしれません。
人形の組立見本もおいおい掲載していきたいと思います。
●おまけ
ちょっと待て、お前らは誰だ?
なかなかよい出来なので後期アイテムのようですが、手持ちの資料には該当するものが見当たりません。
単品の「ドイツ歩兵№4」なんて無かったと思うし、車輛に付属していたのかしれませんが、はっきりと思い出せません。
出来がイマイチな初期のドイツ兵を代替するために新しく開発されたものでしょうか?
●追記
マウルティアやハノマークの1980年の再販に入っていることは分かりました。
75年頃には既にこうなっていた可能性もありますが、それは今後の課題とします。
50年史DBによると、まず1973年9月、連結ジオラマとして発売。単品は1974年6月、定価200円。
ドイツの高射砲なら88mmの方が有名ですが、この時点では既にエアフィックス、フジミ、ハセガワ、エーダイの各社がミニスケを発売していたので、ニットーとしてはダブりを避けたのでしょう。
何十年か前に作ったものが出てきたのでネタに使います。
キットは砲身が後退した状態を再現しています。牽引時には砲身を下げたようなので(
参考画像)、そのまま作って台車に載せるという手もあります。
射撃状態を作るなら、いったん砲身を切り離して前進させます。左が素組み、右が修正後。
他にも細部の省略などが散見されます。左が素組み、右が修正後。
現在では "10.5 cm FlaK" で検索すれば簡単に写真が集まるので、気のすむまで手を加えるのも楽しいでしょう。
ハンドルはキットをもうひとつ買って流用したらしい。当時なら200円で済みましたが、現在のフジミ版はもっと高いし、だいいち売ってないので、こんな贅沢は難しいですね。
それにしても、ヒケもピン跡もほったらかしで、こんな無頓着な作りかたをしていたのかと驚かされる。そりゃ早いわけだ。
88mmより大きくて迫力があります。
そういえば、当時は資料といっても、この程度しか持ってなかったはず。
このわずかな写真をみて手を加えたらしい。今より根性あるんじゃないか。
●おまけ
日本プラモデル50年史付録「昭和プラモデル全リスト」、当サイトでは50年史DBと呼んでいます。
たいへん貴重な資料なのですが、検索結果が多数の場合、数ページに分かれて表示され、ページをまたいだソートができないのは不便です。
この問題を回避する方法を考えてみました。
1. 検索結果の上で右クリック → コピー (1ページ分がコピーされます)
2. エクセルにペースト (データはタブ区切りなので、そのまま表形式になります)
これを全ページで繰り返せば、検索結果を一本化できるので、あとはエクセルで自由にソートできます。
●今週のぬこさま
長い長い
ごろーん
バンダイ版の箱が行方不明なので、頂き物のフーマン版をスキャンしました。
作ったのは20年ほど前です。
仕事から帰って寝るまでの間、よくそんな元気があったものだと感心します。
機甲師団シリーズのT-34は1974年10月の見本市にタミヤのT34/76と共にお目見えしています。
ほぼ同時期の登場だったのです。発売は両社とも75年1月だったようです。
同じく74年にはフジミのワールドアーマーでもT-34が発売され、国産のロシア戦車が一気に充実しました。
この頃になると内部構造もかなり充実しています。
ただ、やはり車体に隠れてしまうので、がっつり見せるにはカットモデルでも作るしかないのはちょっと悩むところ。
履帯の裏側にもモールドがあります。
虫ピンで履帯を転輪に固定しています。
●おまけ
四体セットのロシア戦車兵。T-34、SU-85、KV-Iに同じものが入っていました。
バンダイヨンパチの弱点と言われる人形ですが、初期に比べると格段に良くなっています。
砲弾搭載ポーズを再現しているのも当時としては珍しい企画でした。
砲弾は76mmが6発、85mmが4発付属。
ただしT-34の砲弾は前部ハッチから積みこむのが普通なので、どちらかというとKVの方によく似合うようです。
●リンク
バンダイヨンパチのアイテム一覧と各アイテムへのリンクを用意しました。
●今週の新刊
海戦漫画という昨今では珍しくなったジャンルをコンスタントに描き続ける稀有な作家、白泉社から6冊目の単行本
。
Amazon
海の市街戦 (楽園コミックス)
●ちらしの裏
夏休みなのに秋雨前線って・・・お天気壊れてる?
●今週のぬこさま
「押しかけ猫は金運を招くって言うけどさ・・・」
「くわぁ~~」
「そこんとこ どうなの?」
「知らんがにゃ~」
30年ほど前にここまで組んでありました。
これは20代の私の癖で、だいだい形が見えてくると飽きて次へ行ったようです。これが若さか・・・。
おかげで中途半端なお手付きが押入れにゴロゴロしています。
シリーズNo.13。1973年発売、定価400円。ワールドアーマーやミニボックスなどが200円の時代、ミニスケ二個分の値段でこれが買えたとは。
タミヤとモノグラムは74年、エアフィックスは形式違いなので、ロコやロスコフなど小さいのまでは把握していませんが、精密キットとしては世界初の模型化と思われます。
今回は使っていませんが戦車兵三体も付属します。
薄々攻撃の他は何もせず、箱の中身だけで作っています。形状、細部ともなかなかよく出来ています。
惜しむらくはフェンダーのデッサンミスで、前後が直線になっています(山折りが正しい)。フェンダーの間にある一体成型のステップも奥行が深すぎます。
もっとも、これらは当時気づいていれば割と簡単に修正できた筈です。
右側のフェンダーが不自然にペコペコしているのは昔の私がやらかした跡です。
増加装甲の支柱は壊れたので作り直しましたが、どちらかというと増加装甲は付けない方が好みです。
足廻りも装輪装甲車の魅力。精密に再現されています。
いつものようにエンジンは別に飾ります。
●リンク
バンダイヨンパチのアイテム一覧と各アイテムへのリンクを用意しました。
●追記
箱を発掘しました。
●おまけ 暑くて仕方がないので冬の写真を貼る その7
日本最北端、稚内駅。宗谷本線の終点にしては、一面一線のホームは余りにも簡素。
日本最北端の駅そば。2011年に閉店したらしい。
名寄駅のキマロキ編成は雪囲いで見えなくて残念。
●今週のぬこさま
この中に猫がいます。お分かり頂けるでしょうか。
種明かし。
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