■石屋主人日乗

ここは石屋の主人がプラモに関係あるコトやないコトを好き勝手に書き散らすページです。
以前の「ニュース」を改題。ニュースというと城プラモ界のイベントを残らず網羅するような印象になってしまいますが、そんなマメな事をやる気はサラサラないので。

●バンダイ機甲師団シリーズのアイテム一覧 2021.8.27

photo_バンダイ機甲師団シリーズ カタログ

photo_バンダイ機甲師団シリーズ カタログ
機甲師団シリーズの全貌を把握するには、上のタイプのカタログが便利です。
以下に一覧を挙げます。商品名はできるだけ箱に書いてある通りに載せました。

1ヴェスペ72/8300
2Sd.kfz251/172/8300
3キューベルワーゲン 72/8150
44号戦車D型72/9400
5タイガー172/9500
6オペル マウルティール 72/9300
7B.M.W.R75サイドカー 72/11150
8パンサーG72/1?500
9ヘッツァー72/12300
108ton牽引車73/1500
11シュビムワーゲン 72/12150
12キングタイガー72/1?500
138輪重装甲車73/6400
143号突撃戦車D型 73/3400
1588mm高射砲72/11400
1675mm対戦車砲 73/7200
17ヤークトタイガー 73/8500
18ヤークトパンサー 73/11500
19ナースホルン73/7400
202号戦車F型74/6400
213号戦車M型74/9400
223号突撃砲戦車G型73/11400
23メーベルワーゲン 74/9 500
24 エレファント73/11 500
25 4号戦車H型74/11 500

101M4A3(76mm)シャーマン 73/7 500
102 M3A1ハーフトラック73/11 400
10337mm対戦車砲74/3 200
104155mm自走砲M1274/5 500
105ウィリスジープ74/7 300
106M4A1(76mm)シャーマン74/9 500
107M4A3(75mm)シャーマン76/1 500
108M13対空機関砲車73/11 400
109M4A1(75mm)シャーマン74/1 500
110カーゴキャリアM3074/12 500
111M4A3(105mm)シャーマン 73/11 500
112? ロングトム75/11 500

201 ダイムラー装甲車 75/5 300
202バレンタイン75/3 400
203オースチンK575/8 500
204マチルダ75/9 500

301 T34/76ロジーナ 75/1 500
302SU8575/12 500
303KV-175/11 500

※発売時期は50年史DBそのままで、裏を取っていません

なお計画キット、未成キットについては以前に触れたとおりです。

●フィールドワークアクセサリー

photo_バンダイ機甲師団シリーズ カタログ  photo_バンダイ機甲師団シリーズ カタログ
こちらのタイプのミニカタログにはアクセサリーや人形も載っています。
アクセサリーの部分を拡大してみましょう。

photo_バンダイ機甲師団シリーズ カタログ
左からレンガ、軍需品、バリケード、雑木、電柱、やしの木です。

photo_バンダイ機甲師団シリーズ カタログ
左から37mm対戦車砲、橋げた、標識、米軍小火器、自転車・ゴムボート、小火器(ドイツ)、見張台です。

ただし、アメリカ37mm対戦車砲は実際にはアクセサリーではなく、機甲師団シリーズNo.103として発売されました。
米軍小火器は発売が確認できず、企画のみで終わった可能性が高い。中身はフィギュア同梱品を使う予定だったと思われます。
アクセサリーの自転車・ゴムボートには人形は付属しません。人形が付いているのは「アメリカ歩兵No.3」(後述)の方です。
標識の商品名は正しくは「道路標識」、見張台の商品名は「監視塔」でした。

以下に一覧を挙げます。定価各100円。

1レンガ73/3
2軍需品73/3
3やしの木72/1?
4雑木72/11
5電柱72/1?
6バリケード72/1?
7道路標識73?
8小火器73/6
9橋げた73/6
10軍用自転車・ゴムボート 74/9
11 監視塔74?

※12は欠番。米軍小火器の予定だったのか?
※発売時期は50年史DBそのままで、裏を取っていません。「やしの木」などが72年1月となっているのは11月の間違いと思われます。

photo_バンダイ 電柱  photo_バンダイ 電柱
ちなみに、アクセサリーが発売された当時、私はタケダ模型で目撃して、 「面白い物が出たなあ、オラわくわくしてきたぞ」と思ったのを覚えています。
タミヤの土のうが73年9月ですから、アクセサリーの開発はバンダイが先行していた訳で、当時としてはとても新鮮な企画だったのです。
特に軍需品と小火器は内容が豊富でお気に入りでした。

●人形セットの謎
photo_バンダイ 人形
写真左からドイツ歩兵No.1、ドイツ歩兵No.2、ドイツ工兵No.1、ドイツ砲兵です。

photo_バンダイ 人形
写真左からアメリカ砲兵、アメリカ歩兵No.2、アメリカ歩兵No.3、アメリカ歩兵No.4です。アメリカ砲兵は一種類だけなので、No.2とあるのは単なる誤植でしょう。
アメリカ歩兵No.3の自転車とゴムボートはアクセサリーと同じものですが、人形が追加されています。No.4はM3ハーフトラックなどの同梱品と同じです。
アメリカ歩兵No.3とNo.4、アメリカ砲兵は国内では発売されていないようですが、海外版は "PIN POINT SERIES" "INFANTRY" "ARTILLERY" で調べると画像が出てきます。

photo_バンダイ 人形
写真左からドイツ工兵No.2、ドイツ戦車兵、アメリカ歩兵No.1、ドイツ歩兵No.3です。
また、以前にも触れましたが、これ以外にも海外でのみ発売されたイギリス歩兵セットがありました。

以下に一覧を挙げます。定価各100円。

13 ドイツ陸軍歩兵 №1 72/11
14ドイツ陸軍歩兵 №272/11
15ドイツ陸軍歩兵 №374/3
16ドイツ陸軍工兵 №173/3
17ドイツ陸軍工兵 №273/3
18ドイツ陸軍砲兵73/11
19ドイツ戦車兵74/5
20米国陸軍歩兵 №173/11
21米国陸軍歩兵 №274/5

※発売時期は50年史DBそのままで、裏を取っていません。

photo_バンダイ ドイツ工兵No.1  photo_バンダイ ドイツ工兵No.1
上はドイツ工兵No.1です。

なお車輛キットに同梱されていた 米戦車兵、 ロシア戦車兵英戦車兵英トラック乗員 は別売されていないようです。
これら後期の人形は初期のドイツ兵に比べてかなり良くなっていたので、シリーズがもっと長く続いていれば単品で登場したかもしれません。
人形の組立見本もおいおい掲載していきたいと思います。

●おまけ
photo_バンダイ ドイツ歩兵
ちょっと待て、お前らは誰だ?

photo_バンダイ ドイツ歩兵
なかなかよい出来なので後期アイテムのようですが、手持ちの資料には該当するものが見当たりません。
単品の「ドイツ歩兵№4」なんて無かったと思うし、車輛に付属していたのかしれませんが、はっきりと思い出せません。
出来がイマイチな初期のドイツ兵を代替するために新しく開発されたものでしょうか?

●追記
photo_●
マウルティアやハノマークの1980年の再販に入っていることは分かりました。
75年頃には既にこうなっていた可能性もありますが、それは今後の課題とします。


●日東科学1/76 105㎜砲 2021.7.23

photo_日東科学1/76 105㎜砲
50年史DBによると、まず1973年9月、連結ジオラマとして発売。単品は1974年6月、定価200円。
ドイツの高射砲なら88mmの方が有名ですが、この時点では既にエアフィックス、フジミ、ハセガワ、エーダイの各社がミニスケを発売していたので、ニットーとしてはダブりを避けたのでしょう。

photo_日東科学1/76 105㎜砲
何十年か前に作ったものが出てきたのでネタに使います。

photo_日東科学1/76 105㎜砲
キットは砲身が後退した状態を再現しています。牽引時には砲身を下げたようなので( 参考画像)、そのまま作って台車に載せるという手もあります。

photo_日東科学1/76 105㎜砲  photo_日東科学1/76 105㎜砲
射撃状態を作るなら、いったん砲身を切り離して前進させます。左が素組み、右が修正後。

photo_日東科学1/76 105㎜砲  photo_日東科学1/76 105㎜砲

photo_日東科学1/76 105㎜砲  photo_日東科学1/76 105㎜砲
他にも細部の省略などが散見されます。左が素組み、右が修正後。
現在では "10.5 cm FlaK" で検索すれば簡単に写真が集まるので、気のすむまで手を加えるのも楽しいでしょう。

photo_日東科学1/76 105㎜砲  photo_日東科学1/76 105㎜砲
ハンドルはキットをもうひとつ買って流用したらしい。当時なら200円で済みましたが、現在のフジミ版はもっと高いし、だいいち売ってないので、こんな贅沢は難しいですね。
それにしても、ヒケもピン跡もほったらかしで、こんな無頓着な作りかたをしていたのかと驚かされる。そりゃ早いわけだ。

photo_日東科学1/76 105㎜砲
88mmより大きくて迫力があります。

photo_日東科学1/76 105㎜砲
そういえば、当時は資料といっても、この程度しか持ってなかったはず。

photo_日東科学1/76 105㎜砲
このわずかな写真をみて手を加えたらしい。今より根性あるんじゃないか。

●おまけ
photo_昭和プラモデル全リスト
日本プラモデル50年史付録「昭和プラモデル全リスト」、当サイトでは50年史DBと呼んでいます。
たいへん貴重な資料なのですが、検索結果が多数の場合、数ページに分かれて表示され、ページをまたいだソートができないのは不便です。
この問題を回避する方法を考えてみました。
  1. 検索結果の上で右クリック → コピー (1ページ分がコピーされます)
  2. エクセルにペースト (データはタブ区切りなので、そのまま表形式になります)
これを全ページで繰り返せば、検索結果を一本化できるので、あとはエクセルで自由にソートできます。

●今週のぬこさま
photo_今週のぬこさま
長い長い

photo_今週のぬこさま
ごろーん


●バンダイ1/48 T-34 2021.8.13

photo_バンダイ1/48 T-34
バンダイ版の箱が行方不明なので、頂き物のフーマン版をスキャンしました。

photo_バンダイ1/48 T-34  photo_バンダイ1/48 T-34

photo_バンダイ1/48 T-34  photo_バンダイ1/48 T-34
作ったのは20年ほど前です。
仕事から帰って寝るまでの間、よくそんな元気があったものだと感心します。

photo_バンダイ1/48 T-34  photo_バンダイ1/48 T-34
機甲師団シリーズのT-34は1974年10月の見本市にタミヤのT34/76と共にお目見えしています。
ほぼ同時期の登場だったのです。発売は両社とも75年1月だったようです。
同じく74年にはフジミのワールドアーマーでもT-34が発売され、国産のロシア戦車が一気に充実しました。

photo_バンダイ1/48 T-34  photo_バンダイ1/48 T-34  photo_バンダイ1/48 T-34
この頃になると内部構造もかなり充実しています。
ただ、やはり車体に隠れてしまうので、がっつり見せるにはカットモデルでも作るしかないのはちょっと悩むところ。

photo_バンダイ1/48 T-34
履帯の裏側にもモールドがあります。

photo_バンダイ1/48 T-34
虫ピンで履帯を転輪に固定しています。

●おまけ
photo_バンダイ1/48 T-34

photo_バンダイ1/48 T-34  photo_バンダイ1/48 T-34
四体セットのロシア戦車兵。T-34、SU-85、KV-Iに同じものが入っていました。
バンダイヨンパチの弱点と言われる人形ですが、初期に比べると格段に良くなっています。
砲弾搭載ポーズを再現しているのも当時としては珍しい企画でした。

photo_バンダイ1/48 T-34
砲弾は76mmが6発、85mmが4発付属。
ただしT-34の砲弾は前部ハッチから積みこむのが普通なので、どちらかというとKVの方によく似合うようです。

●リンク
バンダイヨンパチのアイテム一覧と各アイテムへのリンクを用意しました。

●今週の新刊
photo_海の市街戦 黒井緑
海戦漫画という昨今では珍しくなったジャンルをコンスタントに描き続ける稀有な作家、白泉社から6冊目の単行本 。

Amazon 海の市街戦 (楽園コミックス)

●ちらしの裏
夏休みなのに秋雨前線って・・・お天気壊れてる?

●今週のぬこさま
photo_今週のぬこさま
「押しかけ猫は金運を招くって言うけどさ・・・」
「くわぁ~~」

photo_今週のぬこさま
「そこんとこ どうなの?」
「知らんがにゃ~」


●バンダイ1/48八輪重装甲車 2021.8.7

photo_バンダイ1/48八輪重装甲車
30年ほど前にここまで組んでありました。
これは20代の私の癖で、だいだい形が見えてくると飽きて次へ行ったようです。これが若さか・・・。
おかげで中途半端なお手付きが押入れにゴロゴロしています。

photo_バンダイ1/48八輪重装甲車  photo_バンダイ1/48八輪重装甲車
シリーズNo.13。1973年発売、定価400円。ワールドアーマーやミニボックスなどが200円の時代、ミニスケ二個分の値段でこれが買えたとは。
タミヤとモノグラムは74年、エアフィックスは形式違いなので、ロコやロスコフなど小さいのまでは把握していませんが、精密キットとしては世界初の模型化と思われます。
今回は使っていませんが戦車兵三体も付属します。

photo_バンダイ1/48八輪重装甲車  photo_バンダイ1/48八輪重装甲車
薄々攻撃の他は何もせず、箱の中身だけで作っています。形状、細部ともなかなかよく出来ています。
惜しむらくはフェンダーのデッサンミスで、前後が直線になっています(山折りが正しい)。フェンダーの間にある一体成型のステップも奥行が深すぎます。
もっとも、これらは当時気づいていれば割と簡単に修正できた筈です。

photo_バンダイ1/48八輪重装甲車  photo_バンダイ1/48八輪重装甲車
右側のフェンダーが不自然にペコペコしているのは昔の私がやらかした跡です。
増加装甲の支柱は壊れたので作り直しましたが、どちらかというと増加装甲は付けない方が好みです。

photo_バンダイ1/48八輪重装甲車
足廻りも装輪装甲車の魅力。精密に再現されています。

photo_バンダイ1/48八輪重装甲車  photo_バンダイ1/48八輪重装甲車
いつものようにエンジンは別に飾ります。

●リンク
バンダイヨンパチのアイテム一覧と各アイテムへのリンクを用意しました。

●追記
photo_●
箱を発掘しました。

●おまけ 暑くて仕方がないので冬の写真を貼る その7
photo_黒石駅
日本最北端、稚内駅。宗谷本線の終点にしては、一面一線のホームは余りにも簡素。

photo_黒石駅
日本最北端の駅そば。2011年に閉店したらしい。

photo_黒石駅
名寄駅のキマロキ編成は雪囲いで見えなくて残念。

●今週のぬこさま
photo_今週のぬこさま
この中に猫がいます。お分かり頂けるでしょうか。

photo_今週のぬこさま
種明かし。








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