■石屋主人日乗
ここは石屋の主人がプラモに関係あるコトやないコトを好き勝手に書き散らすページです。
以前の「ニュース」を改題。ニュースというと城プラモ界のイベントを残らず網羅するような印象になってしまいますが、そんなマメな事をやる気はサラサラないので。
昨今では何やらカセットテープに再評価の動きがあるそうで。
そういえば、もう長いこと聴いていませんが、うちにも古いカセットが沢山あります。大部分が中学から20代にかけて作ったものです。

1980年代の前半あたりまでパソコンやワープロはとても高価だったので手が出せず、肉筆やインレタでカセットテープのラベルを作っていました。

クソ生意気に英文タイプなんか使いやがって。

かわいい女の子の筆跡? 残念ながら、これを書いたのは髭面の大男でした。確か後輩がダビングしてくれた。

イルカのオールナイトニッポン最終回はwikiによると1975年9月。
せっかくの貴重な音源なので、もしテープが生きているなら、何か面白い使い道を考えてみたい。
そうだ、中三当時の勉強机の周辺を1/6か1/12で再現して、アオシマの音コンシリーズから音を出してみてはどうだろう。

プラモ作り情景セットなら
以前にも載せましたね。こんな感じで。
●アオシマのオーディオプラモ
ついでにまとめてみました。以下のリストは50年史DBを基本に、実物や当時の模型誌などで補完したものです。
●オーディオシリーズ
文字通り当時最新の各種オーディオ機器を模型化したガチのスケールモデル。モールドはモノグラムばりの精密さ。
1. 1/12 パイオニア プロジェクト A99(ヨコ型) 81/11 600円
2. 1/12 パイオニア プロジェクト A99(タテ型) 81/11 600円
3. 1/6 パイオニア ランナウェイ SK-900 82/6 400円
4. 1/6 ソニー リバティ タイプI 82/6 600円
5. 1/6 ソニー リバティ タイプII 82/7 600円
●音コンシリーズ
上記オーディオシリーズに小型のスピーカーを内蔵、ラジカセなどに接続して音を出せる。
ただしカラオケはオーディオシリーズとしては発売されておらず、音コンシリーズだけのアイテム。
なお、シリーズ名は「音コン」と「オトコン」が混在しています。
1. 1/12 パイオニア プロジェクト A99(ヨコ型) 82/9 1,200円
2. 1/6 ソニー リバティ タイプI 82/9 1,200円
3. 1/12 クラリオン カラオケ ニューライン 83/7 1,200円
4. 1/6 パイオニア ランナウェイ SK-900
90年代初頭、聖蹟桜ヶ丘のガード下にあった模型店で見つけたランナウェイが音コンシリーズの方でした。
これがアオシマのオーディオプラモとの出会いだったと思います。ただし今回捜索しても発見できす。

カラオケのボックスアート。イラストに描かれているものはすべてキットに含まれます。

このようにスピーカーを内蔵します。ピンジャックをラジカセなどに接続して音を出す仕組みです。
●ハローFMくんシリーズ
1. ハローFMくん 83/12 3,800円

本当に電波を発信できるFMスタジオのプラモ。独創的なアイテムが目白押しのアオシマプラモの中でも特筆すべき一品です。
面白いのは、これが「ハローFMくんシリーズ No.1」だったという点で、事と次第によっては続編が発売される可能性もあったと思われるのです。
一体どんな企画が候補に挙がっていたのでしょうか。単体でFM電波を受信できるランナウェイとか?
●おまけ
「みてこの厨二全開! おいは恥ずかしか! 生きておられんごっ!」
「左近どん!?」
今回紹介する二軒は閉店情報を確認できませんが、ストリートビューをみると看板がなくなっているので、おそらく店仕舞いなさったものと思われます。

おもちゃとモケイのアサヒヤ。幸手市中4-17-21。フジミのゴールド守礼門を発見して大喜び。
翌日、幸手に行ったことを会社の同僚に話したら「幸手にサッテリアがあるというのは本当か」と聞かれた。知らんがな。

銚子のみやいくホビー。銚子市新生町2丁目6-12。旅客機の上手な完成品が飾ってありました。
近くにミソラ電気模型部。他にもJR駅前の土産物店で何らかの古物を見た覚えがあります。河合商会の瓶詰め五重塔だったかな。
さすがに大田区から銚子まで行くのは大変で、確か二回しか訪問していません。
●城郭模型紀行

アーマーモデリング8月号に掲載の島さんの作品、1/150豊臣大坂城です。
単にフルスクラッチというだけでなく、設計からしてオリジナルというのが凄い。
エッチング製作協力として当店の名前も出して頂いております。有難うございます。

佐志生~下ノ江間の海辺で7月6日に撮影。地元の子供たちはもう海で遊んでいました。
母方の田舎が国東なので、私も幼い頃は鶴川の崩れ波止で磯に潜ったり、浜でマテ貝を採ったりしたものじゃ。懐かしいのう。
というわけで時すでに水遊び、おまけに明日は海の日なので、ネタとしてタミヤのグレイバック号を出してきました。

田宮模型全仕事3によると初版は1966年発売。アメリカのミサイル潜水艦4種を模型化したシリーズの第一作。
写真の箱は74年3月のバージョン。私が中学生の頃ですね。タケダ模型あたりで見たことあるかも。
箱絵は小松崎画伯です。やはり先生の画風には海が最も似合うと思います。
背景の帆船、特徴的な4本マストはスペインのファン・セバスチャン・ド・エルカノらしい。
wikiによると、このグレイバック級はたった2隻が作られたのみで、じきにポラリス原潜が登場してお役御免だそうです。

開封時のイメージ。

上下の船体。

レギュラスミサイルは小さいながらよく出来ています。

カバーはクリアパーツで中のミサイルが見える。

バラストや金具などの袋。ゴムは既に劣化してバラバラです。

組説。

ゴム動力と自動浮沈は潜水艦プラモの名物でした
ただ個人的には、子供の頃、家の周りには安全に遊べるような広い水場がなく、潜水艦を自動浮沈で走らせた思い出はないのです。
夏休みに国東の田舎へ遊びに行くときにも、潜水艦プラモを持参する発想はなかったようです。
今にして思えば、自動浮沈するプラモと一緒に泳ぐという、夢のような体験をするチャンスだったのに、惜しいことをしました。
●おまけ
「大切な話があります。正座しなさい」
「・・・正座しました」
「重大発表!」
「ゴクリ・・・」
「これからプラモを作るときは、ヒケやピン跡を埋めてはなりません」
「な、なんだってー」
「なんだってー、じゃありませんよ。そのくらいしないと、作りたいプラモ全部作るなんて無理ですからね」
「だ、だって」
「聞き分けなさい。あと10年もすれば70歳に手が届くんですよ。いつまでプラモ作れると思ってるんですか」
「シオシオのパーなのだ」
「うるさい」
まあ、実際の施工細則は時と場合によるでしょうが、そのくらいの覚悟でやりなさい、ということですね。
こんなの模型誌の作例なら許されないでしょうが、あっちはオリンピックか国体、こっちは草野球、何の問題もありません。
タミヤのM16とM21は若い頃に作りましたが、M3A2を完成させた覚えがありません。マジありえない。
というわけで、大昔の作りかけを引っぱり出して先日からボチボチやっています。
猫にやられた傷も癒えました。

ドイツ軍ネタはヒネた作りかたをしますが、米軍は今まであまり手掛けていないので、むしろカタログ写真の通りに仕上げてみたい。
車外装備品は、これらをプラパーツで一体成型した努力とセンスに敬意を表し、そのまま使います。
ただし左フェンダー上の包みだけは、フェンダーの曲面に合うよう、裏から熱してわずかに曲げました。

これらの荷物、いずれも曰くありげな形をしているので、何に使うものかマニュアルで調べたのですが、載っていませんでした。
車内の備品についてはレーションに至るまで数と収納場所を事細かく指示してあるのに、この手の荷物に関しては「右フェンダー上に幌」としか書いてなくて吹いた。
どっかに資料がありそうなものですが、米軍のことはマジメに調べたことがないので分かりません。

ライトにクリアパーツを入れるのが自分なりのこだわりです。2.8mmがピッタリでした。

ポリ製の履帯は度し難いと思われがちですが、ドライヤーで慎重に温めたり、ゴムのりで接着したりすれば、意外と自由な形にできるものです。
むしろ30年経っても崩壊しない安定性を評価したい。接着や塗装のできる軟質素材は逆に信用できない。

キット付属のフィギュアはあちこちで流用して無くなっていたので、別に買ったものを使用。なので成形色が違います。
ところで、フィギュアの分割をよく見ると、8体中2体の首が別パーツになっています。調べてみると、どうもタミヤのミリタリーミニチュア史上では初めてのようです。
これ以前の例では、例えば88mm砲の指さし指揮官など、横を向いた頭が胴体と一体成型だったので、顔のモールドに影響が出たり、ポーズが不自然だったりということがありました。

M3A2ハーフトラックは田宮模型全仕事1によると1975年9月発売。
この時期だとプラモではエアフィックスの54mmナポレオニックなどの前例があるので、タミヤが初めてという訳ではありませんが、MMの歴史上、地味ながら画期的というべきかもしれません。
といっても、これ以降の全てのフィギュアが別パーツ方式になったのではなく、初代メーベルワーゲンの装填手など、首が一体成型で90°曲がったフィギュアは相変わらず登場するのですが。
フレーム表示へ
石屋模型店TOPへ