■石屋主人日乗
ここは石屋の主人がプラモに関係あるコトやないコトを好き勝手に書き散らすページです。
以前の「ニュース」を改題。ニュースというと城プラモ界のイベントを残らず網羅するような印象になってしまいますが、そんなマメな事をやる気はサラサラないので。
今年一番のイベントといえば、アーマーモデリング11月号にて
城郭模型製作工房
の島さんに当店の熊本城エッチングを使って頂き、当店の紹介もして頂いたことでしょう。
その他は、主に裏方を務めたこともあって、あまり公開するような反省点がありません。そこで、かわりにプラモの購入について振り返ってみました。
今年一年で買ったプラモは計78個。つまり毎週1個以上は買っています。これはひどい。反省してない。よし、来年の目標はプラモ緊縮財政に決定。
中古の割合が多いのも特徴で、新品はメカコレなど、全体の二割にも満たない。
これは主として、中古専門店がヤフオクで販売しているセット品を何度も落札したのが原因で、そのため不要不急のプラモが増えてしまった。この点も海より深く反省すべきである。

増殖を続けるプラモの一部
ついでに作ったものについて。塗装までいくと条件が厳しいので、組み立てが終わったものを数えると、わずか11個。しかも、そのうち4つはメカコレのパチ組みにすぎません。
これもひどい。製作:購入比をみると、実にキルレシオ1:7で、惨敗という他ない。あれこれ手を出して完成しない例が多いのと、やはり齢なので集中力が低下しているせいか。もっとがんばりましょう。
それでは皆様、よいお年をお迎え下さい。

イワセ模型と同じネガに写っていたので、たぶん戸塚あたりだと思います。
そういえば、再開発の前に戸塚駅の側にマーケットみたいな場所があったような記憶が。
ピポットというのが店名でしょうか。ここでは確かアオシマのザ・ホイールを買いました。

本八幡のポラリス。千葉方面に遠征する際には、この店や浦安のコンボイなどに寄っていました。
それにしても、せっかく撮影するなら、もうちょっと構図を考えればいいのに。

アズマというお店は当時の記録に見当たらず、湯の花通りを手掛かりに探してみると、伊東市猪戸1丁目付近に建物が現存していました。今では飲食店になっています。
●おしらせ
真鍮0.3mmの商品をいくつか製造しました。アイテムは以下のとおりです。
詳しくは
お店をご覧ください
・フジミ犬山城エッチング ベーシック
・フジミ犬山城エッチング スタンダード
・フジミ犬山城エッチング エクスペルテン
・ 格子セットL
・童友社JOYJOY松江城エッチング
・ PLUM 1/200松本城 軒丸瓦エッチング
・ フジミ1/150夢殿軒瓦セット
久々の再生産です。この機会に是非ともご用命下さい。
シリーズの概要は
以前の記事
をご覧頂くとして、今回は箱と中身を紹介します。
●コグレ版

イギリスの剣。66年発売、定価350円。スケールは1/2.5と書いてあります。

中身。

イギリスの剣は装飾が少なく簡単な構成なので、組説は片面のみ。フランスの剣などは両面刷り。
このキットは国分寺のキングトイズかマジックボックスで結構な値段がしたように記憶しています。
そんな金をケチな私が出すとは思えないので、たまにやっていた割引セールで買ったのかもしれません。
キングトイズとの出会いは、プラモ仲間のTFさんから「国分寺でエルエスの勲章が売ってますよ」と教えて頂き、見に行ったのが最初だったと思います。
当時はまだ今ほど絶版プラモ関連の情報が豊かではなかったので、店頭に並ぶキラ星のような商品は、まさしく未知の世界への入口だったのです。
●バンダイ版

コグレの刀剣はバンダイへ引き継がれました。西洋の剣は日本刀に続いて69年6月に発売、定価400円。
これは確か2000年代にオクで比較的安価に譲って頂いたものです。

中身。

部品の一部。よいモールドが入っています。

各アイテムの説明を主にコグレ版の箱側面から抜粋。
ただし「イギリスの剣」だけはバンダイ版より。「コグレの帆船ビクトリー」を写植の切り貼りで「バンダイ帆船ビクトリー」に修正したようで、文章がちょっと不自然。

ついでに紹介、これがそのコグレの帆船ビクトリーです。

バンダイ版はこちら。イギリスの剣といっしょに飾れと指示されているので、いつか実行してやろうと思っています。
●おまけ

懐かしいキングトイズの紙袋。
\これから毎日地雷を焼こうぜ/

手すさびにグンゼのボルクヴァルト爆薬運搬車を組んでみました。
こんなのがラジコンで走ってきて、おみやげに爆弾を置いて帰るのだから穏やかじゃない。

次も何となくグンゼの1/35を作ってみたくなりました。幸いケーリアンの組みかけが出てきたので、これをやります。

この車体こそはハイテックモデルの名残り、あの冬の時代をまばゆく照らした奇跡の陽光の残照なのだ。
おではいま猛烈に感動している・・・ゲッ、何だこの歪みは!
写真では分かりませんが、縦だけではなく横方向にも曲がっているので、すべての車軸をまっすぐに修正する必要があります。
うーん、直るでしょうか。試しにペンチで曲げてみましたが、プラが堅くて脆いのでポッキリ折れてしまいました。
まじめに修正するか、それともハイテックパンターから流用するか・・・いや、あれは無駄にできない。いつか素組・無塗装で飾ってやるのだ。
そ、そうだ。確か砲兵観測車の在庫もあったはずだ。

こちらのシャーシはバッチリです。やれやれ助かった。問題を先送りしただけのような気もするが・・・。

なぜかキット付属の履帯が行方不明で、かわりにタミヤのが入っています。
ランナーから切り離して、マジックトラック状態で保存されていました。うちにはこういう在庫が他にもたくさんあります。若い頃の私は何を考えていたのでしょうか(笑)。
ともあれ、そのおかげで労せずして連結履帯を組めるのだから有難いことです。

にしても、当時はこれだけのハイエンドモデルですらサスが一体成形だったのか。今となっては昔話ですなあ。
誘導輪基部もスイングできないので連結履帯には不便です。左右とも上手い落としどころが見当たらず、やむなく誘導輪の軸をいったん切断し、微妙に後退させました。
不要パーツとして誘導輪の車軸も入っていますから、最初からこれに換装しておいた方が楽かもしれません。

タミヤの連結履帯は安くて出来がよい。センターガイドなんか気にしない。
ハイテックモデルの金属パーツをプラパーツに置き換えた影響か、素組ではフェンダーの落ち着きが悪い。
前部フェンダーと車体との間に隙間ができないよう、接合部を削り合わせる。サイドフェンダーはまっすぐ水平に並ぶよう取付部を調整。
シュルツェンの取付金具も省略されているので、0.5×1mmのプラ材で雰囲気だけ追加。なおフェンダー裏のモールドは小さ過ぎ、位置も合わないので削除。
あと、削るべき突起や埋めるべき穴がそこらじゅうにあり、組説に載っていない場合もあるので、早めにチェックして対処しないと泣くことになります。

車載機銃は似ても似つかない。適当なジャンクを流用。照準孔も埋めて開け直したが、位置が上すぎた。

強そうな3.7cm Flakの二連装です。実戦に参加していたら対地攻撃にも猛威を振るったでしょう。
とはいえ捜索、追跡ともに光学オンリーですから、やはり大戦期の自走高射機関砲です。でもM42だって似たようなものだからなあ。
こういうのがミーティアやシューティングスターと殴り合う仮想戦記を読みたくないこともない。
という訳で、楽しみながら気軽に作ることができました。自分にとってはこのくらいの精密感が最も心地よいみたいです。
●おまけ

振り返ってみると、グンゼからは随分と色々なアイテムが出ていました。これはIII/IV号戦車兵セット。

レジンの戦車兵に開いたハッチや精密なキューポラが付属。これらはドラゴン製初代III号戦車のインジェクションパーツを補完するものでした。
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