■石屋主人日乗

ここは石屋の主人がプラモに関係あるコトやないコトを好き勝手に書き散らすページです。
以前の「ニュース」を改題。ニュースというと城プラモ界のイベントを残らず網羅するような印象になってしまいますが、そんなマメな事をやる気はサラサラないので。

●号外 2018.10.31

感謝祭は終了しますた。ご来店下さった皆様、ブログやツイッターなどで取り上げて下さった皆様、誠に有難うございました。


●イマイの原チャリ 2018.10.26

photo_イマイ ユーディミニ
イマイの忘れ形見といえば、これらの古い原付もなかなか味のあるキットでした。
パッソーラやタウニィ、ロードパルなど、ちょうど私が学生だった頃に活躍していた車種が多く、個人的にも懐かしいものです。
オクでも結構な高値を呼んでいますし、もし金型が残っていれば再販して頂けると嬉しいのですが。

●おまけ 秋なので彼岸花を見に行く
photo_彼岸花
自転車で七瀬川をさかのぼって野津原のあたりまで行きました。

●おまけ 秋なので神社を見に行く
photo_神社
お祭りで幟旗が立ってる光景が好きです。

●おまけ グーグルマップの「ほぼ平坦なルート」を信用してはならない
photo_神社
25パーミルの坂道を平地認定しやがって。魔女の婆さんに呪われたのか。自転車だとキツいわ!


●フジミのヘルキャット 2018.10.19

子供の頃、年末年始の休みには母方の実家に里帰りしていました。田舎の大きな家に親戚一同が集まり、こたつで紅白歌合戦を見たり、お年玉を頂戴したり、ノンビリ過ごしたものです。
その町の商店街にレコード店があって、当時はお店の半分がプラモ売場になっており、お年玉を握りしめた子供たちが押し寄せてプラモを買って行くという定番の光景が見られました。
ある日のこと、私はその店で叔父からタミヤの初代ウイリスジープを買ってもらい、天にも昇る心地に酔いしれていたのです。

photo_フジミのヘルキャット
そのとき、叔父がひとつのプラモを手に取りました。ズングリした青い戦闘機が描かれた平たい箱は、今にして思えばフジミのヘルキャットです。

photo_フジミのヘルキャット
叔父が箱を開けると、これまた真っ青なパーツが目に飛び込んできました。当時の私はODや灰色の戦車ばかり作っていたので、鮮やかな原色が強く印象に残ったのです。
私の記憶では、叔父はそれを自分のために買い求めたのでした。

実をいうと、叔父とグラマンとの間には浅からぬ因縁がありました。
これは後に母から聞いた話ですが、戦時中、叔父がまだほんの小さな子供だった頃、グラマンに狙い撃ちされ、あやうく命を落とすところだったそうです。
二階の窓から飛行機が見えたので手を振ったら、それは友軍機ではなく敵機で、機銃掃射をお見舞いされたらしい。そのときの弾痕が今でも柱に残っているとか。

叔父は何を思って、自分を殺そうとした飛行機のプラモなど買ったのか。法事でお会いした際に伺ってみたところ、銃撃の件もプラモの購入についても、まったく覚えていないとの話でした。
それにしても、あのプラモはどこへ行ったのでしょうか。叔父は東京で暮らしていましたが、そこへプラモを持ち帰ったのか。それよりも退屈しのぎに実家で作ってしまったり、作りかけのまま置いて帰った可能性の方が高いような気もします。
もしかするとフジミのヘルキャットは、あの古い屋敷に多くある押入れのひとつに、忘れられたまま今も眠っているのかもしれません。

※画像のキットは先日オクで買ったものです。1974年版で、私が見たものより若干新しいようです。

●おまけ
photo_いたずら大猫
やめて下さいお願いします。やめてくれ、お前みたいなデブが乗るとプラモが潰れる!
教訓、プラモ棚に隙間があると猫が入る。なのでもっと詰めよう。詰めるものを買ってこよう。それがいい、そうしよう。


●号外 感謝祭のお知らせ 2018.10.14

城郭模型製作工房 の島さんが手掛けたフジミ熊本城の作例がアーマーモデリング11月号に掲載されています。
この作品に当店の熊本城エッチングをご利用頂いており、関連して当店のことも紹介して頂きました。誠に有難うございました。

というわけで、感謝祭を実施いたします。
「CE001C フジミ熊本城エッチング」定価1,250円のところ、約三割引きの860円で提供いたします。つまり、配送に定形外を選択した場合、通常なら送料込みで1,390円のところ、ちょうど1,000円となります。
詳しくは お店 をご覧下さい。期間は今月いっぱいです。この機会に是非お求め下さい。


●1/48のFw190D 2018.10.12

photo_Fw190D
人気のわりに1/48では不遇の機体でした。上は長年にわたって唯一だったフジミのキット。残念ながら機首が異様に太く、実機のスマートさを表現できていませんでした。
50年史DBによるとフジミのD型は1970年11月発売。なおA型は1970年12月。モノグラムや大滝(1976年)はA型しか出さなかったので、トライマスターが発売してくれるまで、満足のいくヨンパチプラモは手に入らなかったのです。

photo_Fw190D
トライマスター1/48シリーズの記念すべき第一作がラングナーゼンドーラでした。1987年発売、定価4,000円。
そういえばグンゼハイテックのパンターも87年だったな。

photo_Fw190D
こちらは限定生産のD-12雷装型。1990年発売、定価4,000円。
その後タミヤが参戦して、ようやく賑やかになってきたのは90年代も半ばを過ぎてからでした。

photo_Fw190D
ついでにフジミのA型。こちらは古いわりには、そこそこ良いスタイルをしています。繊細な凸モールドが美しいのもポイントです。
ただし、キットのスケール表記は1/48ですが、実測値は約1/50でした。

photo_Fw190D
大滝と比べるとひとまわり小さい。翼幅で計算して大滝が1/48.4、フジミは1/50.2.

●おまけ
photo_Fw190D
フジミ製ドーラの首が太いのはミニベビーモーターを内蔵するためというのが定説です。
では、モーターライズとプロポーションの両立は本当に不可能だったのでしょうか。試しにトライマスターにミニベビーを突っ込んでみました。
結果、入らない事もありませんが、サイズがギリギリなので、排熱や電池交換など、いろいろ厳しそうではあります。
あと、言うまでもなくコクピットは電池で塞がるので、パイロットは晒し首状態となります。


●バンダイ1/2000ネービーコレクション 2018.10.5

それは80年代前半のことでした。その日、私はプラモとは関係ない用件で、山梨県の市川大門を訪れていたのです。
商店街で買い物をしていると、いい感じの玩具店を見つけました。

「ヒャッハー、絶版プラモの匂いがプンプンするぜーッ!」

といった感じに店内をくまなく捜索したのですが、期待に反して、珍しいといえるのはフジミのマッドポリスくらいのものです。
しかし考えてみると、これでさえ当時は単なる現行品だったのかもしれません。
ガッカリでしたが、折角なのでバンダイ1/2000ネービーコレクションのイラストリアスと、東邦化研のモデルカラーをいくつか買って店を出たのでした。

整理をしていたら、そのイラストリアスが出て来たので、ついでにネービーコレクションの箱をあるだけ紹介します。
50年史DBによると、発売はNo.1の大和が80年6月、No.25の武蔵が81年4月、外国艦は一律に81年8月となっています。HJ80年7月号の見本市レポートにはNo.1~6までが載っています。
定価は当時のメカコレと同じく100円でした。なお、箱サイズもメカコレと同じだと思っていたのですが、よく見ると微妙に異なります。メカコレは85×153×37mm、ネビコレは77×164×30mm。

photo_バンダイ1/2000ネービーコレクション
01 大和
02 長門
03 翔鶴
photo_バンダイ1/2000ネービーコレクション
04 赤城
05 伊勢
06 金剛
photo_バンダイ1/2000ネービーコレクション
07 妙高・伊16
photo_バンダイ1/2000ネービーコレクション
08 高雄・伊1
09 最上・白露
10 利根・吹雪
11 阿賀野・秋月
12 大淀・雪風
13 ミズーリ
photo_バンダイ1/2000ネービーコレクション
14 ニュージャージー
15 エンタープライズ
16 エセックス
17 レキシントン
18 ワシントン
19 ビスマルク
photo_バンダイ1/2000ネービーコレクション
20 ティルビッツ
21 サウスダコタ
photo_バンダイ1/2000ネービーコレクション
22 プリンスオブウェールズ
photo_バンダイ1/2000ネービーコレクション
23 フッド
photo_バンダイ1/2000ネービーコレクション
24 イラストリアス
25 武蔵

●おまけ
photo_モデルカラー
そのときのモデルカラーが多分これ。干からびているか、それとも使えるか、怖いのでフタは開けていない。
なお、この店がどこにあったのか調べてみたところ、市川本町の「ホビーアキヤマ」か、あるいは「オモチャと帽子のえんどう」というお店が雰囲気的に近いような気がします。






フレーム表示へ  石屋模型店TOPへ