■石屋主人日乗
ここは石屋の主人がプラモに関係あるコトやないコトを好き勝手に書き散らすページです。
以前の「ニュース」を改題。ニュースというと城プラモ界のイベントを残らず網羅するような印象になってしまいますが、そんなマメな事をやる気はサラサラないので。
状態のよい旧箱を入手しました。別にプレミアが付くような珍品でもありませんが、高校時代に好きだったので嬉しい。

日本軍の詳細な描写は中西立太画伯の面目躍如です。
キットは箱絵の通りに四一式山砲が付属しており、半分は「連隊砲チームセット」とでもいうべき内容でした。

高校の頃に作って壊れかけていたものをレストアしました。防楯を薄く削っている他は素組みです。

集めるともなく集めていたシリーズが、全8アイテムのうち7つまで揃いました。残るはNo.4のアクセサリーだけですが、これの旧箱がなかなか出品されません。
まあガンプラで言うところの武器セットみたいなものですから、当時からあまり数が出なかったのかもしれません。
逆に何故かよく手に入るのがKV2とヘッツァーで、セットで買うと大抵は混ざっており、そんなに要らないからヤフオクで放出することになります。
「シュツンメル・ハビヒトはハビヒトの翼を短く改造した機体である。若い頃、私はこれに乗っていた。そこでは短機関銃や伏臥式操縦席を備えた機体も見た」
と、いうような読者投稿を、40年くらい前のモデルファンか何かで読んだ記憶があります。
英語版Wikiを見ると、翼面荷重が高くなるよう改造したグライダーでMe163やHe162のパイロットを育てようとしたらしい。
で、例によってふと思いついて、"stummel habicht"で検索した結果・・・
http://www.cmrmodels.co.uk/review/stummel-habicht_m-davies.html
上のページから張ってあるリンクで、その短機関銃を搭載したグライダーの写真を見ることができます。
こんな写真が簡単に出てくるなんて。筆者も書いているように、これは実戦用ではなく射撃訓練に使うものでしょう。
http://www.rcuniverse.com/forum/m_11511274/anchors_11511557/mpage_1/key_/anchor/tm.htm#11511557
伏臥式操縦席の方は、こんなのが出てきました。ページの中ほどまでスクロールして下さい。DFSリーゲ・クラニッヒ(Liege Kranich、伏臥式クラニッヒ)だそうです。

また、シュツンメル・ハビヒトとBV40戦闘グライダーのプラモのセット(※1)が昔あったので、何か関係があるのかと検索してみましたが、そのようなコンテンツは見当たりませんでした。
そもそもBV40は伏臥式操縦席ですから、シュツンメル・ハビヒトよりも、むしろ前述のリーゲ・クラニッヒが怪しいのではないか。そう思って探してみると大当たり。
http://www.samolotypolskie.pl/samoloty/827/126/DFS-Liege-Kranich
グーグル先生によるとポーランド語で書いてあるらしい。そんなの読めないから先生に英訳してもらい、頑張って日本語に直しました。でも後半ちょっといい加減。
特殊練習グライダー DFSリーゲ・クラニッヒ(出典:「LuftArchiv.de - Das Archiv der Deutschen Luftwaffe」)
第二次大戦中期、DFSクラニッヒIIの特殊バージョン、クラニッヒII/Lと呼ばれた複座グライダーが開発された。
改造された全面ガラス張りの機首に、伏臥式の操縦席が設置された。
その目的は、BV40戦闘グライダーのパイロットを訓練し、その後、伏臥式ジェット機のパイロットを育てることだった。
一ダースほどの計画が立ち上がっており、なかでも最も進んでいたのはHs132ジェット急降下爆撃機だった。
リーゲ・クラニッヒの試作機はトレッビンで飛行した。
1944年、グリューノウのE. シュナイダー航空機製造会社の工場で、キャノピー、スキッドその他の細部が試作型とは異なるK-II/Lグライダーが作られた。
1945年には、4機(一ダース?)ほどのDFSリーゲ・クラニッヒがグリューノウ・グライダーに引き継がれた。
あるものは1945年〜1946年の間、エジョウのグライダー学校にあった。
他の機体は、ヴロツワフの中心部ビャワのグライダー研究所、リゴタ・ドルナ- カミエンナ・グラのグライダー学校に割り当てられた。
1940年代の終わりに、これらはIS-C「ジュラウ」グライダーに合わせて、伏臥式操縦席を通常の方式に改めた。
この作業は1949年から、Ing. Rudolf Radwańskiの監督下で、Jeżów SudeckiのOWS-2で行われた。
この異形のグライダーは戦争を生き延び、どうやら普通の練習機に改造されて余生を過ごしたようです。何だかホッとするエピソードです。
※1: ドイツのWK Modelsというメーカーが発売した1/72の簡易インジェクション。シュツンメル・ハビヒトは翼幅8mまたは6mの選択式。大昔に門仲のピンバイスで買いました。

探してみたら他にもありました。この1/72のMi-1も同社の製品。なおキャノピーがゴワゴワして見えるのはマスキングゾルのせいです。

大小二種類があります。最初に登場したのは小さい方で、工場見学の記念品として配られたり、イベントで販売されていました。
脇立の先端までが82mm。スケールは表示されていませんが、大きい方(1/16)を基準に計算すると、アバウト1/25といったところです。

訪問記念の文字がモールドされています。
この武将フィギュアが作られた理由は、ModelGraphix Vol.87 (92年1月号)で以下のように説明されています。
タミヤの工場は外国からの見学者も多く、記念品を企画した頃、アメリカのTVでは「SHOGUN」がハヤっていたので、外人ウケの良さそうな武将にした。そのため、キットに特定のモデルはなく、いかにも外人のイメージしそうな侍を狙っている。

成形色が銀色のバージョン。いつ買ったものか記憶が定かでありませんが、ずいぶん昔から私のフィギュア箱に入っていたような気がします。

大きい方は1998年発売、スケールは1/16。モデラーズギャラリーなどで販売されています。
造形そのものは小さい方と同じです。サイズは脇立の先端までが132mm。パーツが大きいので頭部、腕、采配がモナカ分割となっています。

1/16の銀メッキ版。私のメモによると2000年に登場しています。

カラーの塗装ガイドが付属。
先週に続きまして、今回はピットロードの
グランドフォースシリーズ
を取り上げます。
これらのキットはグンゼのハイテックモデルと入れ替わるようなタイミングで登場したように記憶しています。
第一弾の87式偵察警戒車はモデルアート91年8月号のp.59に広告が出ています。

シリーズNo.2、1/35ドイツ15cm重歩兵砲、定価8,000円。ホワイトメタル製の大砲です。
東神奈川時代のモケイラッキーで買ったような気がします。確かまだ駅前が再開発されていない頃です。

No.16、ソ連203mm榴弾砲、定価16,900円。
もしも昔の自分に会えるなら、「あんたそれ作らないから。あと、半値以下でプラモが出るから」って教えてあげたい(笑)。

No.34、25mm三連装機銃、定価9,500円。
これなんかプラモは3,500円ですよ。ぐぬぬ。

No.36、改造三八式野砲、定価8,500円。これはまだプラモが出ていないので当たりというべきか。
同シリーズはその後も続々と発売されましたが、私はさすがに息切れしたようで、購入には至っていません。
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