■石屋主人日乗
ここは石屋の主人がプラモに関係あるコトやないコトを好き勝手に書き散らすページです。
以前の「ニュース」を改題。ニュースというと城プラモ界のイベントを残らず網羅するような印象になってしまいますが、そんなマメな事をやる気はサラサラないので。
考えてみると昨年はグンゼのパンターが発売されて30年でした。
ただしハイテックモデルシリーズ自体の開始はそれよりも前で、1/24メッサーシュミットKR200が84年1月、定価3,000円となっています。
しばらくは自動車とバイクでアイテム数を増やし、いよいよ戦車が発売されたのが87年でした。
グンゼハイテックモデル 1/35パンターG後期型 1987年10月 定価8,000円
今はもう鬼籍に入られましたが、仕事でたいへんお世話になっていた方から息子さんのラジコンの塗装を依頼され、その返礼として頂いたのがこのキットでした。
何だかお返しの方が高くついてしまい恐縮したのが昨日の事のようですが、あれからもう30年ですか。
これでさえ今となっては牧歌的に思えるディテールも散見され、 まさに隔世の感があります。いつかちゃんと形にして、無塗装で展示してみたいものです。

長い氷河期を耐え忍んできたドイツ軍オタクにとって、これらのキットは干天の慈雨だったのです。
しかし、飛びつくように買ったわりには完成していないのが不思議(笑)。87年12月発売、定価8,000円。

突撃砲は忠実屋の近くにあった移転前のアンドロメダで買いました。ちょっと薄暗い店内の、近くの棚には大滝の土俵入があったのを覚えています。89年10月発売、定価9,800円。

こちらはエレールとのコラボ作品、10.5cm leFH18をオチキスH39に載せた自走砲。90年4月発売、定価13,000円。これも友人からの貰い物です。
同シリーズにはエッシーからパーツの供給を受けた1tハーフトラックのバリエーションもありました。

90年12月のドイツ15cm重榴弾砲は定価15,000円。ここまでくると購入にはそれなりの覚悟を要しました。
残念ながらリンバーは付いていません。8tハーフトラックで牽引したかったのですが、それにはバーリンデンのレジンキットを待たねばなりませんでした。

その後も高い模型のインフレは止まるところを知らず、92年7月発売のIV号戦車G型では遂に定価22,000円をマークしたのでした。
このキットは先輩が地元の相鉄ローゼンで安売りしていたのを確保してくれたものです。

これらのシリーズにおいて足廻りを固める重要な役割を担ったのが、モデルカステンのインジェクション連結履帯でした。
第一弾のパンター後期型は85年発売、定価2,800円。現行の可動履帯ではなく非可動のKシリーズ、現在は絶版。
なお連結履帯について詳しくは改めてまとめてみたいと思います。
中学生の頃からミニスケールAFVは好きでしたが、ニットーのナナロクは当時としても決して上手とはいえない完成写真が箱絵に使われており、他社の緻密なボックスアートに比べて見劣りがしました。
特に「家・見張り台」や「軍需装備品セット」などは、中身の方もさほどの出来ではなかったので、私にとってミニスケの中では要らない子の筆頭だったのです。

それが今になって、あのチープな箱と中身が懐かしくなり、
「たかだか200円のもの、ついでに買っときゃよかった」
と後悔し始め、わざわざオクで探して買い求める羽目になるのです。

ニットーのナナロクでは、その他にはキューベルワーゲン、シュビムワーゲンにも食指が動きませんでした。
それもそのはず、これらの車両は他のキットにオマケで付属しており(※1)、単体で購入するだけの動機が薄弱だったのです。
しかし今になってみると、これを入手しない限りシリーズを完走した気分になれない、という困った問題が生じる訳です。
それでも、こうして買った箱を手に取って眺めていると、ワールドアーマーなどを鑑賞しているときと同様に幸せな気分になれるのですから、我ながら馬鹿みたいです。
※1:キューベルワーゲンはI号戦車、III突G型に、シュビムワーゲンはII号戦車、III突D型に同梱。なお車輛の単体版にはサイドカーと37mm砲、フィギュアが付属していました。
下館は水戸線や関東鉄道常総線、真岡鉄道を扼する要衝ですから、何度か訪れたことがあります。

駅の北口を出てすぐ、坂道の上り口の左側にあったのがホビーショップウメヤマです。これは2007年、初回の訪問。

2009年、真岡鉄道のSL列車に乗ったついでに、二回目の訪問。アオシマのクラシックバイクを買ったことを覚えています。

2010年には既に閉店していたのかもしれません。
●おまけ エクシードモデル ザクヘッド
やっと近所に入荷したので、さっそく廻してみました。かっこええ。
気になるスケールは、1/35ハードグラフ版のザク頭が全長12cm、実寸換算で420cm。ガチャは10cmなので縮率は1/42となります。
近似のスケールとしてはミニカーの1/43、Oゲージの1/45があります。鉄道に使える(笑)。
1/72という説もありますが、1/72ということは1/144のざっと二倍ですから、HGUCと比べて大き過ぎるようです。

「1/72の頭部ヘッドを運ぶ簡単なお仕事です」
「だ、だまされた~」
イタレリのM32、大晦日までに完成どころか。
なかなか進まない理由はいくつかありまして・・・
●その1、余計な工夫を始めた

足廻りくらい何とかしようと、初期ドラゴンのキットから流用。ホイル以外は元々イタレリから供給されたパーツなので相性はバッチリです。
ツルペタのT51履帯に穴あき転輪よりは似合っていると思います。ドラゴンのT48履帯は比較的単純な構成ですが、なかなかよい雰囲気に仕上がります。
押入れにあるものを適当に混ぜて作るので、未塗装なのにカラフルです。
●その2、同時進行でいろいろ作り始めた

「こうなるとM4A1の雄姿も見たいなあ」と思ったので、上半分だけ作って、M32の下半身と差し換えてみました。やはりイタレリのM4A1は古いけど良いキットですね。

こちらはM4A3(105) HVSSです。シャーマン系の在庫をひっくり返しているうちに手を出してしまいました。
シャーマンのなかでは、この形式もかなり好きです。太い主砲にガッチリした足廻りがよく似合います。フジミワールドアーマーの刷り込みもあるのでしょうか。
今ならドラゴンのフルキットがありますし、アスカやタミヤをニコイチして簡単に作ることもできますが、今回は在庫整理のため、タミヤの足廻りをドラゴンに換装してみました。
ドラゴンのHVSSはかつて単品で別売されており、ホイルや履帯だけではなくフェンダーも入っていたので、箱の中身だけでVVSSからの改造が可能でした。
現在ではAFVクラブやアスカのセットもありますが、ケチなので押入れの中にあるもので間に合わせます。これだって30年前の氷河期に比べれば幸せなものです。
履帯はAFVクラブのT66を使って大戦時の姿を再現します。
ちなみに、このタミヤのキットは15年ほど前に雪が谷大塚のアベ模型店で買ったものです。
買うものは決まったがお店の方が不在で、プラモを抱えてウロウロしていると、おばちゃんが店の裏手から現れ、「ひまだから洗濯してたら、いつのまにか客が入ってる」と笑っていました。
●おまけ

鳥居はかっこいいなあ。
同シリーズとは長い付き合いですが、改めて考えてみると、どのくらい買い、作っているのでしょうか。
そこで、アイテム一覧をwikiからコピーしてエクセルに貼りつけ、買ったもの、組んだものに○をつけて集計してみました。
・総数 356アイテム
・購入 216アイテム 61%
・組立 157アイテム 44%
思いがけず低い数字が出ました。
一応の言い訳をすると、購入率はNo.150あたりまでほぼパーフェクトです。欠けているのは高射砲兵セットなどキット付属フィギュアの別売や、「25ポンド砲とクォード」のようなセット商品なので、金型単位で考えると100%と言ってもよい。
その後もドイツ戦車のリニューアル版やソフトスキンなど、250番台くらいまでは高密度で買っています。成績が下がるのはそれ以降です。
購入していない理由は
・現用
・既存キットにエッチングやフィギュアなどを追加したバリエーション
・他社とのバッティング
・自分自身の積みの重さに耐えかねて買い控えるようになった
といったところです。
それにしても組立率が50%を下回っていたとは。海より深く反省したので、とりあえずチーフテンあたりを作ろうかと思います。
あと、買ったうちの何%を組んだかを計算すると73%で、意外に高率です。学生の頃に点数を稼いでいるのと、やはりタミヤは組みやすいという事でしょうか。
ついでに言うと、私は今までタミヤのバリエーションキットにあまり興味がありませんでしたが、八輪重装甲車のようにリニューアルパーツを追加してかなり良くなっているアイテムもあることに今更ながら気づいたので、今後また積みを増やしてしまう可能性も・・・

八輪重装甲車「アフリカ軍団」の追加パーツ。フィギュア二体に加え、ライトやOVM類など、それにエッチングと金属砲身もセットされています。
こういう事をされると買わざるを得ません。助けて。
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