■石屋主人日乗
ここは石屋の主人がプラモに関係あるコトやないコトを好き勝手に書き散らすページです。
以前の「ニュース」を改題。ニュースというと城プラモ界のイベントを残らず網羅するような印象になってしまいますが、そんなマメな事をやる気はサラサラないので。

先週に続き、今回はキットを詳しく観察してみます。
これらのシリーズについては、Rick Polizziの資料本「Classic plastic model kits Identification & value guide」の330ページに載っています。
「リンドバーグは1965年にGOOFY KLOCK(バカどけい)をリリースした後、本当に動く時計プラモのシリーズを発売することにした」
だそうです。GOOFY KLOCKというのはモーターライズでコミカルな動きをする面白プラモだったようで、驚くべきことに、
つべに動画がうぷされています。
同書によると、DELFT CLOCK(デルフト陶器の時計)は1965年の発売。
箱サイズは49×26×6.5cm。でかい。そういえば伊那市のホリゴメ模型で見たときも、あまりのデカさに購入をためらった記憶があります。
Mantel Clock(暖炉に飾る置き時計)の方は1969年と書いてありますが、これが初版なのか、あるいは再販のことなのか判然としません。
なお、写真の箱はコピーライト表示からすると1973年の再版物のようです。
「木製歯車のゼンマイ時計は1450年に発明されました。この美しい実動レプリカはどんなお部屋にもよく似合います」と、箱の側面に説明が書いてあります。
私がホリゴメ模型でみた壁掛けタイプはこれとは別物で、15th Century Clock(15世紀の時計)だったようです。このシリーズには他にも、
・Cuckoo Clock(鳩時計)
・Decorator Clock(装飾家の時計? DELFT CLOCKの金型流用か?)
がありました。また15th Century Clockは、箱によっては13thとなっています。
それでは中身を見てみましょう。まずはデルフトクロックを開封します。

うへえ、バラバラ。

組説。

呆れた、本当に時計だ。

時計とか変速機とか、ややこしい歯車はどうも苦手。
続いてマントルクロックを・・・

んだよこの不審な紙包みは。

またしても沢山の歯車。見ただけでおなか一杯になってきました。

目がまわる、目がまわる、目がまわる

針金を植えてクラウンギアを作れとな?
興が乗れば実際に作って動作確認を、などと考えていましたが、すみません覚悟が足りませんでした。そっと箱を閉じ、押入れに戻します。
まあでも、いざ作り始めれば割とスムーズに行きそうな気配はしますね。歯車の湯口もアンダーゲートで精度の不安はありませんし、ちゃんと作れば動きそうです。
もう20年は昔のことですが、当時勤めていた会社の海外生産品でクレームが発生すると、朝の暗いうちから中央高速をはるばる走って、長野県にあった某社の物流拠点まで検品に出かけました。
その途中、高速を降りて伊那市駅を過ぎたあたりに古い模型店があって、これがずっと気になっていました。上司が同行する場合はワガママいえませんが、同僚のみで出張したとき、チャンスとばかり頼み込んで、帰りがけに5分だけ時間をもらいました。
大急ぎで店内をチェックし、アオシマのカラオケを購入、後ろ髪をひかれる思いでお店を後にしたのでした。
このとき店内には、他にもリンドバーグの壁掛け時計などがあったのを覚えています。カラオケはその後も購入の機会が何度かあったので、こんなことなら時計を買っておけば良かったかなあ、などと詮無いことを考えてみたりしたものでした。
このお店は当時の電話帳に載っていないので調査に手こずりましたが、ブログで書いて下さっている方がいて、どうやら伊那市駅と天竜川の間にあったホリゴメ模型らしいと判明。
所在地は伊那市荒井3440-6。ネット情報によると2013年2月閉店。Google mapで確認すると、ブティックと酒屋の間にある駐車場が同店の跡地のようです。

実をいうと、2009年6月に飯田線に乗ったとき、伊那市駅にも降りたのですが、下調べが不十分だったので店を発見できませんでした。現地へ行けば思い出すだろうと考えていたのが甘かった。

結局、漫然と街をうろついた揚句、駅のベンチでくつろぐヌコ様の写真を撮っただけでした。
この当時ならホリゴメ模型もまだ営業していた筈で、もしかすると壁掛け時計も残っていたかもしれません。そう考えると残念です。

先日ヤフオクでリンドバーグの時計を落としたので、こんなことを懐かしく思い出したという訳でした。
●おまけ

飯田線では辰野のカネナカ模型にも寄っています。ここもせっかく訪問したのに閉まっていたようで、まさに踏んだり蹴ったりです。

20年くらい前の静岡には、
野呂模型店
を筆頭に、お宝が眠っているお店が何軒もあって、ホビーショーのついでに徘徊するのが楽しみでした。
これは確か滝浪勇商店の看板です。伊豆箱根鉄道の三島二日町駅から15分ばかりテクテク歩いた場所にありました。
ストリートビューで確認すると現在は看板が出ていないので、既に廃業なさったのかもしれません。

倉庫の中でニチモの金管楽器やクリスタルドラムスがごっそり積んであるのを発見したときの感動ときたら。
ちなみに、
こちらの記事
で使用したスーザフォンとユーフォニウムが同店で購入したものです。

本年もご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。
新春恒例の金ピカプラモ、古建築ばかりでは芸がないので、今年は趣向を変えて金のダグラムです。
(というか、たまたま取り出しやすい場所にダグラムがあったというべきか)
(だって鳳凰堂などは段ボールの山を最下層まで掘らないと出て来ないんだもの)
タカラのダグラムシリーズには、これ以外にもパープルメッキのダグラム、グリーンメッキのソルティックなどがありました。
年賀的には金のスコープドッグなんてあればよかったんですがねえ。
●おまけ

「お年玉乗り放題きっぷ」を使って志免炭鉱竪坑櫓を見に行きました。余った時間は博多でプラモ三昧。
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