■石屋主人日乗
ここは石屋の主人がプラモに関係あるコトやないコトを好き勝手に書き散らすページです。
以前の「ニュース」を改題。ニュースというと城プラモ界のイベントを残らず網羅するような印象になってしまいますが、そんなマメな事をやる気はサラサラないので。

先週の話題に関連して、いろいろ引っ張り出しておりました。バンダイヨンパチといえば、やはり自分的にはフィールドワークアクセサリーの小火器が印象に残っています。
最初に買ったのは小学生の頃、大分のタケダ模型にて。箱絵は小松崎画伯。

迫撃砲や対戦車銃などは当時タミヤから発売されていない珍しいアイテムでした。MG08などは今でも出ていません。

三脚とMG08のアップ。

フィールドワークアクセサリーの一覧。軍需品もお気に入りでした。
軍需品に入っていた樽のパーツがいま残ってれば、スピットファイアと組み合わせてビール輸送状態を作れるんじゃないか、とフト思いました。
玉石混淆のバンダイヨンパチのなかにあって、8tハーフトラックと88ミリ砲は、当時としてはなかなか良く出来たキットでした。
特に88ミリ砲はFlak18を再現し、前部が二輪の201型トレーラーが付属するなど、タミヤとの差別化も図られていました。

写真のフロッグ版、発売元はHOBBY BOUNTIES LIMITEDとなっています。wikiの「機甲師団シリーズ」の項によると、これはフロッグの商標を買収したシンガポールの企業だそうです。
●おまけ ドイツ物小ネタ

「次はこれを作ろうと思う」
「やれやれ、またドイツか」
「それ今やるとバーナード嬢のパクリって言われるから」
「やれやれだぜ、またドイツか」
「ジョジョになった」
「世界一ィィィ!、できんことはないィィィーッ!」
「そのセリフがふさわしいネタではあるな」

一刻も早く欲しくて、わざわざ博品館トイパークへ買いに行った覚えがあります。なお完成していない模様。
91年頃の発売 無印の18型は88年頃発売のようです。定価七千円。・・・高いなあ。今ならAFVクラブが半分くらいの値段で買えるのになあ。だが後悔はしていない。
以下、これをみて思い出した昔話。

タミヤの1/35ホワイトメタルシリーズNo.1、ドイツ7.5cm軽歩兵砲18型。80年10月発売、当時定価1,800円(田宮模型全仕事1より)。

同じくNo.2、アメリカ75mm榴弾砲パックハウザー。81年1月発売、当時定価1,800円(同上)。
そして、当時まことしやかに囁かれていた噂がありました。
このシリーズには幻のNo.3が存在し、それがドイツ10.5cm leFH18だったというのです。
試作品の製作まで進んだものの、価格の調整がつかずにお蔵入りとなったとか。
●おまけ
この記事を書くために7.5cm軽歩兵砲を引っ張り出し、ついでに何気なく箱を開けてみたら、

ずっと行方不明だったバーリンデンの21cm臼砲があらわれた! こんなところに隠れていたとは。
本年もご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。

新春恒例のゴールデンプラモ、今年はアカデミーの南大門です。韓国の国宝第1号を模型化したアカデミーのオリジナルキット。
同社にとっては初の建築モデルと思われますが、作り易く細部の表現も適切で、なかなか手堅くまとまっています。
石壁に木造の楼閣を組み合わせた様式はいかにも大陸的で、私の知る限り、日本での類例は沖縄の首里城くらいしか思いつきません。

画像は初版箱。中身はいわゆる金メッキで、ブラシ塗装の箱写真とは仕上がりが若干異なります。
モデルアート86年5月号の94ページに新製品紹介の記事があります。予価3,000円、サニーインターナショナルが代理店です。
展示台のサイズは30×19㎝と、わりと大きめのキットです。石組みの裏に1986.1のモールドがあります。

組説には構造の解説も載っていました。

お約束の点灯ギミックは同梱ではなく、市販の電池ボックスと麦球を調達するよう指示されています。

その後の再販もゴールド版でした。初版に比べてネームプレート用のシールは省略され、そのかわり金型改修で二種類の銘版が追加されています。
また、組説からは点灯ギミックや実物の構造などが省かれています。この再版物のコピーライト表示は2000で、これが発売時期と思われます

ずっと後になってカラー版も発売されました。組説のコピーライト表示は2008。
なお実物が焼失したのも同じく2008年でした。確か焼失→再版という時系列だったと記憶しています。

成形色は、瓦がダークグレー、垂木が緑、柱や組物などが茶色、石積みがグレー、展示台が黒。ただし箱側面の完成見本は塗装されています。
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