CE017A フジミ1/100興福寺五重塔 軒丸瓦セット 組立説明書

■作る前にお読み下さい

●使用上の注意

エッチングパーツを切り離すときは、デザインナイフの新しい刃を使い、平らな硬い台の上で作業するか、エッチングばさみなど専用の工具をお使い下さい。
特に曲線部分のエッチングパーツはデザインナイフでは切り取りが難しいのでエッチングばさみがあった方がよい。

●組立のポイント

・瞬間接着剤を用いる方が多いですが、点付けでなく接着面を確保できる場合、ゴム系のような時間をかせげる接着剤も意外と便利です。
 伸ばしランナーの先でごく少量をすくって接着面に伸ばせばイイ感じに接着できます。
 また、ゴム系で仮止めし、瞬着で固定するという方法もあります。状況に応じて使い分けて下さい。
・ゴム系接着剤は緑キャップ(流し込みタイプ)のタミヤセメントに溶けます。ゴム系接着剤を筆で薄く塗ることができ、糸も引かないので便利です。
 愛用するなら接着剤の空き瓶に作っておけば、いつでも使えます。
 これはエッチングをプラスチックパーツに仮止めする際、特に効果を発揮します。プラスチックに塗布すれば溶剤は速やかに吸収され、高濃度のゴム系接着剤が残ります。
 エッチングの位置決めができたら、あとは瞬着を流すだけです。


■組立説明

●曲線を貼る

興福寺 組立説明
エッチングパーツは枠ぎりぎりのところで切り取って下さい。

興福寺 組立説明

興福寺 組立説明
プラスチックパーツと同じ番号のエッチングパーツを取り付けて下さい。Lが左、Rが右です。

興福寺 組立説明
四隅の平瓦の高さがずれると見苦しいので揃えるよう気をつけて下さい。

●直線を貼る

興福寺 組立説明
残った部分に直線のエッチングパーツを取り付けて下さい。

曲線との接続は以下の図のようになります。
興福寺 組立説明
直線部分の平瓦を切り取ります。

興福寺 組立説明
曲線部分の終端に接続します。

●ディテールアップのヒント

薬師寺 組立説明
直線瓦は失敗しなければ2列ほど余ります。折角ですから、一個ずつ切り離してディテールアップに使いましょう。全部で40個を貼り付ける必要があります。

photo_フジミ1/100興福寺五重塔
実際は鳥衾がもっと長いので、こだわる方は伸ばしランナーなどで細工して下さい。こんな写真しかなくて済みません、みんな台風が悪いんです。

●些末なアドバイス

屋根に屋根裏を接着する際、クリップで押さえる方が多いと思いますが、このときクリップがパチンと外れて、巻き込まれたエッチングパーツが破損する事故が多発しています。ご注意下さい。

軸組パーツ内側の丸い突起を削り取れば、白壁はあとからハメ込むことができますので、塗装に便利です。このとき軸組パーツ四枚のうち一枚だけ突起を残しておくと、それを基準に白壁を固定できます。

あまり目立ちませんが、プラスチックパーツの軒にはバリと抜き勾配がありますので、削正した方がよいです。抜き勾配を残しておくと、下手をすればエッチングの瓦が微妙に上を向くことになり、カッコ悪いです。