童友社 姫路城 五百分一雛形 作事伝書

■はじめに

●手順

ここではプラスチックパーツをランナーから切り離し、エッチングを取り付けたうえで、プラキットの説明書に従って建物を組み立る前提で説明しています。作り方は自由ですが、建物を組み立ててからエッチングを取り付けるのは難しいと思います。
プラスチックパーツのバリ取り、ヒケ埋めなどはエッチングを取り付ける前に済ませた方が後工程が楽です。
プラスチックパーツを切り離す際、裏側に油性ペンで部品番号を転記しておくとよい。

●エッチングパーツの使いかた

薄いツナギ部分から切り離してご使用下さい。
部品番号は左上から連続していますが、番号がモールドされていない箇所があります。番号が分からない場合、参考画像をご覧下さい。
※サイズをもうひと廻り大きくすると値段が2割増しになるので、やむなくこのように。あしからずご了承下さい。

■出格子の組立

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■エッチングパーツの取付

壁の両端などプラスチックパーツの接合面にエッチングパーツが干渉する場合は、必要に応じて見えない部分を切り取るとよい。
完成すると見えない場所にはエッチングパーツが用意されていません(大天守北面下部など)。間違えると肝心なところでパーツが足りなくなりますので、図をよく見て指定の場所に取り付けて下さい。
一度に多くのエッチングパーツを切り出すと番号が分からなくなりますから、使う分だけをその都度用意して下さい。
格子関連の色彩は指定を入れてありますが、それ以外(例えば小天守の花頭窓など)の塗装は各自で資料にあたって下さい。

●説明書の見かた

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●大天守

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プラスチックパーツ2の出格子に穴を開け、「出格子の組立」で作ったBを取り付けて下さい。穴の大きさはエッチングパーツに現物合わせで調整して下さい。
エッチングパーツ8は左右非対称ですので、穴に合わせるよう気をつけて下さい。

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プラスチックパーツ3の出格子に穴を開けて下さい。穴の大きさはエッチングパーツに現物合わせで調整して下さい。
出格子Aはキットのモールドよりエッチングパーツの方が縦長で、取付位置が微妙です。建物を組んで屋根を取り付けてから、下端を屋根に合わせて接着した方がよい。建物との間に隙間が生じるので埋めて下さい。

●小天守

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エッチングパーツ13は左右非対称ですので、穴に合わせるよう気をつけて下さい。

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プラスチックパーツ6の出格子に穴を開け、「出格子の組立」で作ったCを取り付けて下さい。穴の大きさはエッチングパーツに現物合わせで調整して下さい。

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●櫓

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エッチング30の格子は表から見て左が2本、右が3本です。 取付ける前にプラスチックパーツ24の右側の穴を右方向へ広げ、格子が3本見えるようにして下さい。
エッチングパーツ29は左右非対称ですので、穴に合わせるよう気をつけて下さい。
プラスチックパーツ20の窓は場所によっては斜めに成形されていますので、そのままでは格子がよく見えません。壁の奥を削り、窓の穴が壁に対して垂直に開くようにして下さい。

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との一門(プラスチックパーツNo.76)はヒケていることが多いので、修正パーツを用意しました(ついでにディテールとプロポーションも調整)。凸モールドを削り落とし、ヒケをパテ埋めし、エッチング46を左端合わせで接着して下さい。 プラスチックパーツの格子部分に穴を開けてからエッチングパーツ45、46を接着して下さい。

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